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女帝の古代王権史

ちくま新書 1555

出版社名 筑摩書房
出版年月 2021年3月
ISBNコード 978-4-480-07381-5
4-480-07381-7
税込価格 924円
頁数・縦 252P 18cm

商品内容

要旨

卑弥呼、推古、持統…、古代の女性統治者/女帝はどのような存在だったのか。かつては「中つぎ」に過ぎないと考えられていたが、この四半世紀に研究が大きく進み、皇位継承は女系と男系の双方を含む「双系」的にものだったことがわかった。七世紀まで、天皇には女系の要素も組み込まれていたのだ。古代王権史の流れを一望し、日本人の女帝像、ひいては男系の万世一系という天皇像を完全に書き換える、第一人者による決定版。

目次

古代双系社会の中で女帝を考える
1 選ばれる王たち(卑弥呼から倭五王へ
世襲王権の成立)
2 王権の自律化をめざして(推古―王族長老女性の即位
皇極=斉明―「皇祖」観の形成
持統―律令国家の君主へ)
3 父系社会への傾斜(元明・元正―天皇と太上天皇の“共治”
孝謙=称徳―古代最後の女帝)
国母と摂関の時代へ向けて

著者紹介

義江 明子 (ヨシエ アキコ)  
1948年生まれ。1971年、東京教育大学文学部史学科卒業。1979年、東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、帝京大学名誉教授。文学博士。専門は日本古代史。著書に『日本古代女帝論』(塙書房、角川源義賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)