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血の日本思想史 穢れから生命力の象徴へ

ちくま新書 1561

出版社名 筑摩書房
出版年月 2021年3月
ISBNコード 978-4-480-07384-6
4-480-07384-1
税込価格 1,012円
頁数・縦 302P 18cm

商品内容

要旨

古くは、日本社会は強い血族の結束を志向していなかった。「血縁」「血統」などの言葉は江戸時代の新語であり、それ以前には「血」は世代間で受け継ぐものではなく、もっぱら穢れを表す、死の象徴だった。それがなぜ江戸時代に「血」が家族のつながりを表すようになったのか。古代、中世から日本人の「血」へのまなざしの変遷をたどり、近世における宣教師の影響や、近松門左衛門の浄瑠璃における「血」という語の「発明」などに注目。日本人の生命観の変転をみる、新しい思想史の試み。

目次

第1章 古代(血をめぐる東西
不浄観と家社会
今昔物語集の奇談)
第2章 中世(義経記の人間模様
信心と逆転劇
仏教思想と血脈
神道思想の系譜)
第3章 近世前期(儒者から儒者へ
西鶴文学の妙味
近松文学の造語
元禄期の国際交流
仏教諸派と儒家神道)
第4章 近世後期(血塗られた文学
武家の養子問題
仏教語の読み替え
国学と復古神道
蘭方医と産科医)
第5章 近代(成句と造語
西洋医学の最考端
政策としての国際結婚
法律上の親子関係)

著者紹介

西田 知己 (ニシダ トモミ)  
1962年生まれ。日本史学者。上智大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程単位取得退学。江戸文化を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)