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ヨーロッパ近世史

ちくま新書 1811

出版社名 筑摩書房
出版年月 2024年8月
ISBNコード 978-4-480-07637-3
4-480-07637-9
税込価格 1,210円
頁数・縦 349P 18cm

商品内容

要旨

ヨーロッパ史において「近世」とはいかなる時代か。宗教改革からフランス革命にかけてのこの時期は、ときに「近代」の準備段階とみなされ、ときに「長い中世」の一部とされてきた。だが近年、複合国家論などが提唱されるなかで、中世とも近代とも異なる独自の時代として近世を位置づける動きが広がっている。では、その独自性とは何か。近世を多様な地域が複雑に絡み合う歴史的空間と捉え、人やモノのグローバルな移動に注目することで、これまで教科書などでは十分に語られてこなかったその複雑なうねりをダイナミックに描き出す。

目次

ヨーロッパ近世の二つの顔―主権国家と複合国家
第1部 ヨーロッパ近世の構成要素(宗教と複合国家
経済と地域社会 ほか)
第2部 ヨーロッパ大陸の複合君主政国家(神聖ローマ帝国と地域―複合国家としての帝国
スペインの国家と地域―カスティーリャとアラゴン ほか)
第3部 オランダとイギリスの複合国家(オランダの国家と地域―ネーデルラントの南部と北部
一六世紀イギリスの複合国家と地域―イングランドとウェールズ ほか)
第4部 複合国家の変質と存続(宗教的亡命者と複合国家の思想
商業・貿易とイギリス産業革命 ほか)
比較と展望のヨーロッパ近世史

出版社・メーカーコメント

ヨーロッパ史において近世とはいかなる時代か。宗教、経済、帝国、戦争という四つの特質に注目し、主権国家と複合国家の相克という観点からその全貌を描き出す。

著者紹介

岩井 淳 (イワイ ジュン)  
1956年、岐阜県生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(史学)。静岡大学人文社会科学部教授などをつとめる。静岡大学名誉教授。専門はイギリス近世・近代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)