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英語と明治維新 語学はいかに近代日本を創ったか

ちくま新書 1853

出版社名 筑摩書房
出版年月 2025年4月
ISBNコード 978-4-480-07681-6
4-480-07681-6
税込価格 1,100円
頁数・縦 318P 18cm

商品内容

要旨

江戸幕府を倒し、新しい「日本」の形を模索した明治維新。水面下では、言葉をめぐって「もう一つの闘い」が繰り広げられていた。迫りくる西洋列強と外国語で交渉できなければ植民地にされかねない。まともな教科書も辞書もない時代、サムライたちは必死に西洋語を学び、欧米に密航留学した。漢学、蘭学に加え、英語、独語、仏語が乱立する中、なぜ英語が新しい国家を創る原動力となりえたのか?英語教育史の第一人者が、これまで語られてこなかった視点から幕末・明治に光を当てる。

目次

第一章 英語という黒船―幕末のグローバル化に対応せよ
第2章 幕府の英語教育と西洋体験―近代化で幕府を延命せよ
第3章 西南雄藩の英語学習―西洋式軍隊で幕府を倒せ
第4章 明治日本の西洋化―近代国家を構想せよ
第5章 英語とドイツ語の攻防―近代教育をどの言語で行うか
第6章 日本語を変えた英語―言文一致をめざせ

出版社・メーカーコメント

明治維新の裏には「もう一つの闘い」があった。様々な言語・思想が乱立する混乱の中、幕府も討幕派も競って西洋語を学び、英語が新しい国家を創る原動力となる。

著者紹介

江利川 春雄 (エリカワ ハルオ)  
1956年埼玉県生まれ。大阪市立大学経済学部卒業。神戸大学大学院教育学研究科修士課程修了。広島大学で博士(教育学)取得。専門は英語教育史。現在、和歌山大学名誉教授。著書に『日本の外国語教育政策史』(ひつじ書房、日本英語教育史学会著作賞受賞)、『近代日本の英語科教育史』(東信堂、日本英学史学会豊田實賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)