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「芸能と差別」の深層 三国連太郎・沖浦和光対談

ちくま文庫

出版社名 筑摩書房
出版年月 2005年5月
ISBNコード 978-4-480-42089-3
4-480-42089-4
税込価格 1,045円
頁数・縦 397P 15cm

商品内容

要旨

切っても切れない「芸能」と「差別」の関係とは?芸歴50年をこえるベテラン役者三国連太郎と、アジア的スケールで民衆文化を研究する沖浦和光が徹底的に語り合う。「竹取物語」「東海道四谷怪談」などの古典から「フーテンの寅さん」「釣りバカ日誌」までを縦横に論じる。さらに南西諸島、アジア諸国へと視点は広がる。実体験に裏付けられた言葉の重みと、深い知性に満ちたスリリングな一冊。

目次

第1部 浮世の虚と実(俳優生活の原点
浮世は憂き世
大砂漠で目覚める
役者と芸能
“色悪”に見る新しい人間像
俳優の社会的地位)
第2部 芸能史の深層(日本文化の源流を探る
卑賤の業とされた芸能
かぐや姫伝説を読み解く
大道芸とフーテンの寅さん
近代日本に背を向けた人生)
補章(アジア民衆文化の深層
四国遍路について語ろう)

著者紹介

三国 連太郎 (ミクニ レンタロウ)  
1923年群馬県生まれ。本名佐藤政雄。父の故郷・静岡県松崎町で育つ。43年徴兵で静岡連隊に入隊、中国に送られ、漢口で敗戦を迎える。51年松竹の木下恵介監督に認められ、映画『善魔』でデビュー。その時の役名「三国連太郎」が芸名となる
沖浦 和光 (オキウラ カズテル)  
1927年大阪府生まれ。桃山学院大学名誉教授。専攻は比較文化論、社会思想史。これまで数百にのぼる各地の被差別部落を訪れ、伝承されてきた民俗文化を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)