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禁酒宣言 上林暁・酒場小説集

新版

ちくま文庫 か30−2

出版社名 筑摩書房
出版年月 2024年11月
ISBNコード 978-4-480-43988-8
4-480-43988-9
税込価格 990円
頁数・縦 333P 15cm
シリーズ名 禁酒宣言

商品内容

要旨

「小生、この度感ずるところあって、酒を止めることにしました。断然止めたいと思います。」「酒を飲むから、仕事が出来ぬ。仕事が出来ぬから、金があんまり入らない。」(「禁酒宣言」)止せずいいのに今日も今日とてふつか酔い、後悔してももう遅い。確かな筆致で人間の生活を描き続けた私小説作家・上林暁の世界から坪内祐三が選りすぐる、ユニークな酒場小説集。

出版社・メーカーコメント

「私は酒がやめられないのである」情けない、仕方ない、しかし不思議と憎めず愛しい人間模様。全ての酒呑みに捧ぐ傑作短編集復刊!解説青柳いづみこ

著者紹介

上林 暁 (カンバヤシ アカツキ)  
1902年、高知県生まれ。東京大学英文科卒業後、改造社に入社。初の短編集『薔薇盗人』を刊行後、作家生活へ入る。妻の病、戦争による生活環境の悪化をくぐりぬけ作品を発表し続ける。「白い屋形船」で読売文学賞、「ブロンズの首」で川端康成文学賞を受賞。1980年逝去
坪内 祐三 (ツボウチ ユウゾウ)  
1958年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、同大学院修士課程修了。編集者を経て文筆家へ。1997年『ストリートワイズ』でデビュー。2001年『慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り』で講談社エッセイ賞受賞。2020年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)