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インド洋海域世界の歴史 人の移動と交流のクロス・ロード

ちくま学芸文庫 ヤ31−1

出版社名 筑摩書房
出版年月 2021年9月
ISBNコード 978-4-480-51069-3
4-480-51069-9
税込価格 1,980円
頁数・縦 667P 15cm

商品内容

要旨

グローバル経済の起源は大航海時代にあると言われる。しかしそれよりはるか前、インド洋海域世界には二千年以上もの間、様々な民族、人種、宗教が交じり合う自由で自立した大経済圏が存在していた。季節風を利用した航海技術の確立により長距離交易が盛んに行われ、アフリカから地中海世界、西アジア、インド、東南アジア、中国にわたる広大な地域が一つに結ばれていたのだ。しかしレコンキスタ終結後、この経済網はヨーロッパ人に破壊され、奪われていく。イスラームの影響下で栄えた大経済圏・文化圏の全体像を、膨大な史料とフィールドワークをもとに描き出す、海域史研究の記念碑的名著。

目次

序 インド洋海域世界とは何か―木造帆船ダウを共有する文明
1 海域と文明(海域とイスラーム史の展開
海域ネットワークの成立
海域ネットワークの展開
海域ネットワークの変容
巡礼と人間移動のネットワーク)
2 インド洋海域世界が育てた船の文化と信仰(ダウとインド洋)

出版社・メーカーコメント

陸中心の歴史観に異を唱え、海から歴史を見る重要性を訴えた記念碑的名著。世界を一つにつなげた文明の交流の場、インド洋海域世界の歴史を紐解く。

著者紹介

家島 彦一 (ヤジマ ヒコイチ)  
1939年、東京都生まれ。慶應義塾大学修士課程修了。文学博士。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授などを経て、同大学名誉教授。専門はイスラーム史、東西交渉史。『イブン・バットゥータと境域への旅』で第5回三笠宮オリエント学術賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)