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希望格差社会 「負け組」の絶望感が日本を引き裂く

出版社名 筑摩書房
出版年月 2004年11月
ISBNコード 978-4-480-86360-7
4-480-86360-5
税込価格 2,090円
頁数・縦 254P 20cm

商品内容

要旨

職業・家庭・教育、そのすべてが不安定化しているリスク社会日本。「勝ち組」と「負け組」の格差が、いやおうなく拡大するなかで、「努力は報われない」と感じた人々から「希望」が消滅していく。将来に希望がもてる人と、将来に絶望している人の分裂、これが「希望格差社会」である。

目次

1 不安定化する社会の中で
2 リスク化する日本社会―現代のリスクの特徴
3 二極化する日本社会―引き裂かれる社会
4 戦後安定社会の構造―安心社会の形成と条件
5 職業の不安定化―ニューエコノミーのもたらすもの
6 家族の不安定化―ライフコースが予測不可能となる
7 教育の不安定化―パイプラインの機能不全
8 希望の喪失―リスクからの逃走
9 いま何ができるのか、すべきなのか

出版社
商品紹介

僅かな「勝ち組」が脚光を浴びる一方、努力しても報われないと悟った多くの人間が、やる気を失う「希望格差社会」。二極化を緊急総括。

おすすめコメント

『ニート』著者・玄田有史氏、絶賛!職業・家庭・教育、そのすべてが不安定化しているリスク社会日本。「勝ち組」と「負け組」の格差が、いやおうなく拡大するなかで、「努力は報われない」と感じた人々から「希望」が消滅していく。将来に希望が持てる人と、将来に絶望している人の分裂、これが「希望格差社会」である・・・。緻密なデータとともに描かれる、渾身の書き下ろし!

内容抜粋

本書「あとがき」より

私の勤務する東京学芸大学も、他大学と同様、就職状況がよいとはいえない。小学校教員志望者に関しては、退職者補充需要もあり、合格率も上向き傾向にある。しかし、中学高校教員、公務員、一般企業、司書や学芸員を目指す者や、大学院修了者などは、相当苦戦している。一〇年前には考えられなかった学部卒業後、すぐフリーターとなる人、希望の就職ができなくて留年したり大学院修士課程に行く人、各種試験(教員、公務員、司書、大学教員公募など)を何年も受け続けている卒業生などをみていると、何か、学生を受け入れる社会の側に変化が起こっていることを実感すると同時に、悲しさがこみ上げてくる。学生に能力をつけて社会にとって有用な人材を送り出すことが大学人としての私の使命のはずである。学生が、自らの能力を伸ばし、それを活用できる場に就職して、働く充実感を感じて欲しいということが、先生としての私の願いである。しかし、それがうまく行かない。うまく行かないのは、本人たちの責任とはいえない。本書で論じたように、リスク化、二極化しているなかでの社会変化に制度がなかなか追いつかない。その結果、やる気が失われる若者が増え、希望格差が発生している。

著者紹介

山田 昌弘 (ヤマダ マサヒロ)  
1957年東京都生まれ。1986年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京学芸大学教育学部教授。専門は家族社会学・感情社会学。内閣府国民生活審議会委員、東京都児童福祉審議会委員などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)