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残照 アリスの国の墓誌

出版社名 東京創元社
出版年月 2016年5月
ISBNコード 978-4-488-02760-5
4-488-02760-1
税込価格 1,980円
頁数・縦 253P 20cm

商品内容

要旨

新宿ゴールデン街に店を構えるバー『蟻巣』。ミステリ好きの客たちが夜な夜な推理を戦わした日々も今は昔、ついに閉店の日を迎える。大家に鍵を返却するまでのわずかな時間、ママの近江由布子と常連客たちが思い出すのは、看板猫・チェシャをなでながらパイプをくゆらせていた物静かな巨匠、やはり常連客だった今は亡きマンガ家・那珂一兵の姿―。別れの酒の肴にと語られた、一兵が遭遇したというふたつの衝撃的な事件の経緯と真相とは?『蟻巣』閉店までの数時間を昭和のマンガ・アニメ史とともに描く本格ミステリ。日本推理作家協会賞受賞の『アリスの国の殺人』より35年、辻ミステリの集大成!

おすすめコメント

アニメ、マスコミ関係者の集う、新宿ゴールデン街のバー『蟻巣』。ミステリ好きの客たちがあれやこれやと推理を語り明かした日々も今や昔、ついに閉店の日を迎える。鍵の返却までのわずかな時間、常連客たちは、チェシャ猫をなでながらパイプを燻らせていた、在りし日のマンガ家・那珂一兵の姿を思い出す。その一兵が遭遇した二つの事件を、別れの酒の肴に語り始め彼らがたどり着いた、衝撃の真相とは? 近江由布子、新谷知久、可能克郎と辻ミステリのオールスターキャストで贈る推理作家協会賞受賞シリーズ最終作。

著者紹介

辻 真先 (ツジ マサキ)  
作家、脚本家。1932年愛知県生まれ。名古屋大学卒。アニメや特撮の脚本家として活躍しながら、72年『仮題・中学殺人事件』でミステリ作家としてデビュー。82年『アリスの国の殺人』で第35回日本推理作家協会賞、2009年に牧薩次名義で刊行した『完全恋愛』で第9回本格ミステリ大賞を受賞。08年には、第61回中日文化賞と第11回文化庁メディア芸術祭功労賞も受賞している。デジタルハリウッド大学名誉教授としても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)