• 本

白魔の檻 They were gone

出版社名 東京創元社
出版年月 2025年8月
ISBNコード 978-4-488-02932-6
4-488-02932-9
税込価格 1,980円
頁数・縦 332P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 白魔の檻 They were gone

    閉ざされて切迫した状況の中、連続犯罪の息詰まる展開にページをめくる手が止まらなかった。現役医師ならでは描写が、戦慄の場面をリアルに引き立て不思議な臨場感覚につつまれる。ストーリーの裏に地方医療の抱える深刻な課題もみてとれた。
    本屋大賞候補で話題となった「禁忌の子」に続く本作も医療サスペンスとして密度の濃い仕上がりを感じた。

    (2025年11月8日)

商品内容

要旨

研修医の春田は実習のため北海道へ行くことになり、過疎地医療協力で派遣される城崎と、温泉湖の近くにある山奥の病院へと向かう。ところが二人が辿り着いた直後、病院一帯は濃霧に覆われて誰も出入りができない状況になってしまう。そんな中、院内で病院スタッフが変死体となって発見される。さらに翌朝に発生した大地震の影響で、病院の周囲には硫化水素ガスが流れ込んでしまう。そして、霧とガスにより孤立した病院で不可能犯罪が発生して―。過疎地医療の現実と、災害下で患者を守り共に生き抜こうとする医療従事者たちの極限を描いた本格ミステリ。2025年本屋大賞ノミネートの『禁忌の子』に連なる、シリーズ第2弾。

出版社・メーカーコメント

霧とガスで閉ざされ牢獄と化した病院。非常事態下で発生する不可能犯罪に、研修医・春田芽衣と医師・城崎響介が挑む。デビュー作にして本屋大賞第4位に輝いた『禁忌の子』に連なるシリーズ第2弾。

著者紹介

山口 未桜 (ヤマグチ ミオ)  
1987年兵庫県生まれ。神戸大学卒業。現在は医師として働く傍ら、小説を執筆している。2024年『禁忌の子』で第34回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。同作は翌年、本屋大賞で第4位に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)