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夜の蔵書家

創元推理文庫 Mき2-6 古本屋探偵の事件簿

出版社名 東京創元社
出版年月 2023年9月
ISBNコード 978-4-488-40607-3
4-488-40607-6
税込価格 990円
頁数・縦 360P 15cm

商品内容

要旨

神田神保町で「本の探偵」の広告を掲げて古書店を営む須藤の元に、三十年近く前に失踪したある人物を探して欲しいという依頼が舞い込んだ。森田一郎というその男は、戦後期に日本の文化復興に尽力するという名目でわいせつ文書を出版し、裁判で有罪の判決を受けていた。須藤は古書を糸口に、経歴不明、生死不明の謎の男の探索に乗り出すが…。(『古本屋探偵の事件簿』分冊版)

出版社・メーカーコメント

本の街・神保町で古本屋を営む須藤の元に、著名な蔵書家から三十年近く前に失踪したある人物を探して欲しいという依頼が舞い込んだ。その人物の名は森田一郎といい、闇市の時代に日本の文化復興に尽力するという名目で稀覯書--猥褻文書出版に携わり、結局は検挙され有罪となったのち、姿を消したという。左翼劇団の俳優や中国のスパイだったという噂のある謎の男を、須藤は古書を糸口に探索に乗り出す。ロス・マクドナルドを彷彿とさせる傑作長編。(『古本屋探偵の事件簿』分冊版)

著者紹介

紀田 順一郎 (キダ ジュンイチロウ)  
1935年横浜市生まれ。慶應義塾大学卒業。商社勤務を経て、日本近代史と書誌学を中心とする研究活動に入る。2008年、『幻想と怪奇の時代』で第61回日本推理作家協会賞を受賞。同年には、神奈川文化賞も受賞した。また、06年から12年まで神奈川近代文学館館長を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)