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模倣の殺意

創元推理文庫

出版社名 東京創元社
出版年月 2004年8月
ISBNコード 978-4-488-44901-8
4-488-44901-8
税込価格 814円
頁数・縦 327P 15cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  • 40年前の作品にもかかわらず売れています。そして皆、騙される。作者の罠に途中で気付かされるのです。今では、それほど珍しくない定番中の定番である、あるトリック。その先駆け的作品。ミステリをある程度読んでいる方にとっては難しくない。しかしこれが書かれたのが40年前だということにただただ驚愕。絶対に解説を先に読んではいけない作品であり、内容を細かく語ることも出来ない傑作ミステリ。富山県が出てくるので県人としては、親近感が湧くが滑川の方は読まない方が…こういう細かなミスは版を重ねてもなかなか修正されないのですね…

    (2013年5月18日)

  • 摸倣の殺意

    七月七日午後七時に服毒死を遂げた新進作家。密室、アリバイ、盗作,様々な要素を絡め、著者が自信を持って仕掛ける超絶のトリック。記念すべきデビュー長編の決定版!あれ?と感じた時はもう手遅れ。あなたはすでに騙されている!ああっ!と驚くラストまで一気読み!時間を忘れてのめり込みます。
    近頃、これほと意外性に工夫をこらした作品は珍しい。ミステリの巨匠を興奮させた先駆的傑作が今、再び読者に挑戦!騙されずに見破られますか?幻の傑作が蘇り、あなたに挑戦します。!

    (2013年4月12日)

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商品内容

要旨

七月七日の午後七時、新進作家、坂井正夫が青酸カリによる服毒死を遂げた。遺書はなかったが、世を儚んでの自殺として処理された。坂井に編集雑務を頼んでいた医学書系の出版社に勤める中田秋子は、彼の部屋で偶然行きあわせた遠賀野律子の存在が気になり、独自に調査を始める。一方、ルポライターの津久見伸助は、同人誌仲間だった坂井の死を記事にするよう雑誌社から依頼され、調べを進める内に、坂井がようやくの思いで発表にこぎつけた受賞後第一作が、さる有名作家の短編の盗作である疑惑が持ち上がり、坂井と確執のあった編集者、柳沢邦夫を追及していく。著者が絶対の自信を持って読者に仕掛ける超絶のトリック。記念すべきデビュー長編の改稿決定版。

著者紹介

中町 信 (ナカマチ シン)  
1935年1月6日、群馬県生まれ。早稲田大学文学部卒。出版社勤務のかたわら、67年から雑誌に作品を発表。第17回江戸川乱歩賞の最終候補に残ったのが、初長編の本書であった。以降、叙述トリックを得意とし、現在に至っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)