要旨（情報工場提供）

企業の役割は、商品やサービスを提供することにより、顧客に何らかの「価値」を提供することだと、一般には考えられているのではないだろうか。新しい価値を生み出すイノベーションにしても、企業が主体となって生み出すものであり、顧客や消費者はその恩恵を被る受け身の存在である、というのが常識的な感覚だろう。本書は、現代において、こうした常識をくつがえすパラダイムシフトが起きていると指摘する。それは「企業が主体となった価値の創造」から「消費者と企業による価値の共創」への転換であり、それに対応した企業こそが競争優位を獲得できる、というのが本書の主張である。主著者のC・K・プラハラードは、2010年４月に逝去したインド生まれの企業戦略論の第一人者で、元ミシガン大学ビジネススクール教授。なお、本書は2004年に発表された名著『価値共創の未来へ』（ランダムハウス講談社）を再編集のうえ、復刊したものである。

（要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。以降内容が変わっている場合があります。［要旨作成日：2013年10月18日］）

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