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コーチングよりも大切なカウンセリングの技術

出版社名 日経BP日本経済新聞出版本部
出版年月 2021年8月
ISBNコード 978-4-532-32420-9
4-532-32420-3
税込価格 1,760円
頁数・縦 223P 19cm

商品内容

要旨

1on1でもリモートでも役立つコミュニケーション手法。質問な助言の前に、部下に共感しよう。悩める管理職、リーダー必見!

目次

第1章 カウンセリングが引き起こした五つのミラクル(悩みが消える「もっと早く相談すれば良かった!」
活力が湧く「仕事がしたくてたまらなくなりました!」 ほか)
第2章 職場で使える三つの技術―カウンセリング、コーチング、ティーチング(コーチングではこうする
ティーチングではこうする ほか)
第3章 カウンセリングに何が起きているのか(すべてに共通するバイスティックの七原則
ただ聴くだけで変化が起きるクライエント中心療法 ほか)
第4章 今すぐ使えるカウンセリングの技術(壁になる―意見を加えずそのまま返す
エピソードを聴く―要約ではなく瞬間を再現する ほか)
第5章 職場でカウンセリングを活かす具体策(WHY―「なぜ」カウンセリング型コミュニケーションなのか?
WHAT―カウンセリング型コミュニケーションは「何を」しているのか? ほか)

出版社・メーカーコメント

●時代はコーチングからカウンセリングへ 2000年代前半にもてはやされたコーチング。コーチとして活躍するための資格は、各企業から認定される「民間資格」で、様々な団体が認定コーチを大量に生み出してきた。未来に向かってどうやって部下のモチベーションを保ち、目標達成に向けて動くか、能力を最大限発揮できるようにするか、に主眼が置かれてきた。当時はかなり「無茶な」目標も存在していた。 翻って、2021年。在宅勤務でコミュニケーションが不足し、経済成長が予見しにくく、仕事にモチベーションが保てなくことが多くなった。ちょっと踏み込んだ指導で「パワハラ」が疑われるようにもなり、チームとしての一体感が作りにくくなっている。 グーグルが心理的安全性(職場で誰に何を言っても、どのような指摘をしても、拒絶されることがなく、罰せられる心配もない状態のこと)が生産性を向上させると発表したことが有名になったように、相手の気持ちにまずは寄り添い、個人で道しるべを作らせる手法が、いま求められている。近年ブームになったアドラー心理学もこの傾向が強い。こういった手法は、リモートでの導入事例がさらに増えた1on1ミーティングをはじめ、世界から日本にも広がりを見せる。●メンバーに語らせる。意見をしない。 カウンセリングの技術は、「質問よりも傾聴」し、相手が話す環境をつくること。決して自分から意見せず、現状認識をまず共有することが大切になる。そうして相手の気持ちに変化が見られてきたら、個人で自分の道しるべを作らせる。決して目標を強要することはない。 本書ではコーチングやティーチングと、カウンセリングの技術をときに比較しながら、カウンセリングの具体的な方法、成功・失敗例をイラストも含めて丁寧に解説する。

著者紹介

小倉 広 (オグラ ヒロシ)  
小倉広事務所代表取締役。心理カウンセラー、エグゼクティブ・コーチ、組織人事コンサルタント。大学卒業後、株式会社リクルート入社。組織人事コンサルティング室課長など企画畑を中心に11年半勤務。ソースネクスト株式会社(現東証一部上場)常務取締役、コンサルティング会社代表取締役を経て現職。リクルート社在職中の昇進うつを機に心理学と心理療法を学び始める。日本アドラー心理学会正会員、日本ゲシュタルト療法学会会員。現在、研修講師として年間300回登壇(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)