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文学は別解で行こう

出版社名 白水社
出版年月 2001年3月
ISBNコード 978-4-560-02829-2
4-560-02829-X
税込価格 2,420円
頁数・縦 246,1P 22cm

商品内容

要旨

「プルーストには髭があるが、コクトーにないのはなぜか?」「印象派はなぜ貧乏なのか?」「『八十日間世界一周』は冒険小説ではない!」などなど、意表をつく発見に満ちた著者初の文学評論集。

目次

信用の旅としての『八十日間世界一周』
サン=シモン主義者バルザック―創造神の開発=利用
ワーグナーとパリ万国博覧会
予想屋マルクスによる二月革命リーグ戦展望
ヴィクトル・ユゴー―山頂の懐胎と鳥瞰的視点
未完の愚劣の記念文書
デカダンスの逆説―ユイスマンスの『さかしま』について
リュパンの奇巌城を訪ねる
軽金属の詩人―いま、蘇るジャン・コクトー
ジャン・コクトー、存在の難しさ
二流の人のポジション
少年時代の光―オリヴィエと1930年代のフランス
青春小説「ラ・ボエーム」はこうして生まれた
『天井桟敷の人々』とその時代の巴里
彼らがビンボーだった理由―印象派の“必然的貧乏”を解明する
モード・ジャーナリズムの系譜
フランス近代文学とスポーツ

著者紹介

鹿島 茂 (カシマ シゲル)  
1949年生。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。共立女子大学文芸学部教授。19世紀仏文学専攻。主要著書に「『レ・ミゼラブル』百六景」。「馬車が買いたい!」。「子供より古書が大事と思いたい」。「愛書狂」。「パリ五段活用」。「バルザックがおもしろい」(共著)。「職業別 パリ風俗」。「セーラー服とエッフェル塔」。主要訳書に画・マルレ、文・ソヴィニー「タブロー・ド・パリ」。バルザック「ジャーナリズム性悪説」。バルザック「役人の生理学」。バルザック「ペール・ゴリオ」。フィエロ「パリ歴史事典」(共訳)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)