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ケイレブ・ウィリアムズ

白水uブックス 206 海外小説永遠の本棚

出版社名 白水社
出版年月 2016年7月
ISBNコード 978-4-560-07206-6
4-560-07206-X
税込価格 1,980円
頁数・縦 442P 18cm

商品内容

要旨

農民の息子ケイレブは両親を亡くし、有力者の地主フォークランドの秘書となる。慈悲深い主人の下で恵まれた生活を送るケイレブだったが、好奇心の強い彼はやがて主人の不可解な性格に興味をいだき、ついにその恐ろしい秘密を突きとめてしまう。社会の不正義、追う者と追われる者の闘争を息苦しいまでの緊迫感で描いたゴシック小説にしてミステリの原点ともされる名作。

おすすめコメント

ゴシック小説の名作にしてミステリの原点 農民の息子ケイレブ・ウィリアムズは、両親を亡くし、有力者の地主フォークランドの秘書として働くようになる。人望厚く慈愛に満ちた主人の下で恵まれた生活を送るケイレブだったが、好奇心の強い彼は、やがて主人の不可解な性格に興味をいだき、ついにその暗い秘密を突き止めてしまう。実は主人フォークランドには人知れず殺人を犯した恐ろしい過去があったのだ……。18世紀末、アナーキズムの古典『政治的正義』 で英国社会に衝撃をもたらした思想家ウィリアム・ゴドウィンが著したゴシック小説の名作。社会の矛盾や不条理をあばく告発小説であると同時に、犯罪の秘密に端を発して、追う者と追われる者のサスペンスと心理的闘争を迫真の筆で描いたミステリの古典でもあり、さらに正義の側にあるはずの主人公が逆に権力者から迫害を受ける展開は現代ミステリを先取りしている。

著者紹介

ゴドウィン,ウィリアム (ゴドウィン,ウィリアム)   Godwin,William
1756年、イングランド東部のウィズビーチで生まれる。父親に倣ってカルヴァン派牧師となるが、フランス啓蒙思想に触れて信仰を捨て、ロンドンに出て政治評論等を発表、文筆活動に入る。フランス革命直後に上梓した『政治的正義』(1793)は無政府主義的な急進思想を説いて熱狂的な反響を呼び、ロマン派詩人たちにも多大な影響を与えた。その思想や社会批判をゴシック小説の枠組を借りて展開した『ケイレブ・ウィリアムズ』(1794)は、犯罪に端を発する追う者と追われる者の関係を描いてミステリの源流とも位置付けられる。1836年死去
岡 照雄 (オカ テルオ)  
1930年、福岡市生まれ。京都大学文学部卒業。京都大学名誉教授、県立福岡女子大学名誉教授・元学長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)