• 本

木のぼり男爵 我々の祖先

白水uブックス 211 海外小説永遠の本棚

出版社名 白水社
出版年月 2018年2月
ISBNコード 978-4-560-07211-0
4-560-07211-6
税込価格 1,980円
頁数・縦 347P 18cm

商品内容

要旨

十八世紀イタリア、男爵家の長子コジモは、十二歳のある日、かたつむり料理を拒否して庭の木に登ると、以後、地上に降りることなく、木の上で暮らし始める。木から木へ伝って自由に移動し、森で猟をしたり、無法者と交際したり、読書に励んだりしながら大人になったコジモだが、時代はやがて革命と戦争へと動きだす。恋も冒険も革命もすべてが木の上という、奇想天外、波瀾万丈の物語。人間存在の歴史的進化を描いた“我々の祖先”三部作の第二作。

おすすめコメント

男爵家の長子コジモは十二歳でカタツムリ料理を拒否して木に登り、以来、一生を樹上で暮らすことに。奇想天外にして痛快無比な冒険。

著者紹介

カルヴィーノ,イタロ (カルヴィーノ,イタロ)   Calvino,Italo
1923年、キューバに生まれる。2歳の頃、一家でイタリアのサン・レーモに移住。トリノ大学農学部に進学し、第2次世界大戦中はパルチザンに参加、戦後、その体験をもとに書き上げた長篇第一作『くもの巣の小道』(47)で、ネオレアリズモ小説の旗手として注目される。変幻自在な語りと実験的手法を駆使した作品で世界的な評価を受け、「文学の魔術師」と評される。1985年死去
米川 良夫 (ヨネカワ リョウフ)  
1931年、東京に生まれる。イタリア文学者。早稲田大学卒業。國學院大學名誉教授。2006年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)