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装幀の余白から

出版社名 白水社
出版年月 2016年7月
ISBNコード 978-4-560-09240-8
4-560-09240-0
税込価格 3,080円
頁数・縦 174P 20cm

商品内容

要旨

装幀の根源を支えるイメージの広がり。抑制の美学がつまびく上上のエッセイ集。

目次

1(枕木
朝のフレンチ
風合い
その他
地口 ほか)
2(本の裏芸
こまった装幀の本
手の言い分
ぎざぎざ
装幀の出前 ほか)

おすすめコメント

装幀家の書物への感性 今年から来年にかけて、著者に大きなスポットが当たる。一つは著者を主人公にしたドキュメンタリー映画の制作、もう一つは著者による自伝の刊行だ。本書の刊行過程も映画のワン・シーンに取り上げられる予定で、殊に製本段階では、これまであまり取り上げられなかった「一冊の本ができあがる」工程が、装幀家の視点を通して紹介されると思われる。多くの書店の平台や棚で、必ず目にすることのできる「菊地本」ともいわれる著者装幀の書物の数々。その装幀の根底を支える著者のイメージの広がりは、わずかに書かれるエッセイによって、多く知ることができる。内容から造本まで、名エッセイ集として評価の高かった『樹の花にて』が刊行されたのが1993年。それから20年以上の歳月を経て、久方ぶりに著者が世に問うたのが本書である。直接装幀とは無縁な日常の発見の数々が、読者を書物という知的世界への興味をかきたてる。この20数年を経て、著者の感性がますます研ぎ澄まされていることに、読者は驚くだろう。

著者紹介

菊地 信義 (キクチ ノブヨシ)  
1943年生まれ。多摩美術大学中退。1977年装幀家として独立。1984年第22回藤村記念歴程賞、1988年第19回講談社出版文化賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)