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張作霖 爆殺への軌跡一八七五−一九二八

出版社名 白水社
出版年月 2017年2月
ISBNコード 978-4-560-09534-8
4-560-09534-5
税込価格 2,860円
頁数・縦 356P 20cm

商品内容

要旨

長年、中国報道に携わってきたジャーナリストが日中双方の公開資料を渉猟し、その人物像と時代を重層的に描いた本格評伝。

目次

第1章 満洲の大地で
第2章 馬上の戦い
第3章 辛亥革命
第4章 奉天を手中に
第5章 大軍、華北に出現す
第6章 中原の宿敵
第7章 天下、夢のごとし
第8章 運命の日
終章 黒煙の彼方

おすすめコメント

人物像と時代を重層的に描いた本格評伝 東京裁判以来、日本では、張作霖爆殺事件に関する膨大かつ詳細な調査・研究が積み重ねられてきた。しかし、満洲(現・中国東北部)に生まれ、清朝末期から中華民国初期の軍閥の時代を生きた人間としての張作霖の全体像は、ほとんど知られていない。本書は、基本史料はもとより、改革開放後、とりわけ2000年以降に公開された史書、報道、論文の類に依拠し、張作霖の生い立ちから爆殺に至る軌跡を再構築したものである。草莽から身を起こした張作霖は、けた違いの器量によって乱世を駆け上がっていく。匪賊を斃し、モンゴル兵と死闘を演じ、常勝を誇る大軍閥と激突、革命軍にも白旗を掲げることはなかった。満洲を勢力圏とする日本に対しては、その力を利用しながら、傀儡の道を選ぶことなく、最後は日本軍に殺された。側近や仇敵らのサイドストーリー、日本側の思惑などを盛り込んで、張作霖の人物像と時代の空気を重層的に描くと同時に、激動する近代中国の実像に迫り、遠くない未来に奈落が待ち受けている日本の運命を浮き彫りにする力作である。『覇王と革命』(小社刊)で軍閥混戦の時代を描いた著者が満を持して放つ本格評伝!

著者紹介

杉山 祐之 (スギヤマ ヒロユキ)  
1962年鹿児島県出身。東京外国語大学中国語学科卒業後、読売新聞社入社。新潟支局、ハノイ支局勤務ののち、計十数年にわたり北京特派員。中国総局長、論説委員などを経て、現在、中国駐在編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)