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ナチ強制収容所における拘禁制度

出版社名 白水社
出版年月 2017年5月
ISBNコード 978-4-560-09548-5
4-560-09548-5
税込価格 4,950円
頁数・縦 331,57P 20cm

商品内容

要旨

「規制された地獄」の本質に迫る、斬新かつ戦慄の論考。ナチ強制収容所には無法が横行していたとする見方を退け、懲戒・強制労働・配給食・郵便制度など、規範が厳格に適用された結果の「地獄」の実態を、精緻に分析する。

目次

序論 収容所の全体主義地獄
第1部 郵便物(信書の送受に関する一般制度
無数あった特別規定
郵便検閲)
第2部 懲戒制度(収容所で適用されていた懲戒規定
調査(捜査)
囚人に対する懲戒刑の宣告
囚人への死刑宣告
刑の執行
あらゆる恣意的な制裁行為の厳重なる禁止)
第3部 強制労働(労働の組織形態全般
減刑(優遇)措置によって労働意欲を鼓舞する
囚人の死)

おすすめコメント

無法が横行していたとする解釈を覆し、刑罰・労働・配給・郵便など規範が厳格に適用された結果の「地獄」の実態を克明に分析する。

著者紹介

ベルトラン,ニコラ (ベルトラン,ニコラ)   Bertrand,Nicolas
フランス国立ブルゴーニュ大学の国立科学研究センターの研究ユニット“知識規範と感受性”研究員。法学者。ドイツの教育機関でも教鞭をとるほか、ランゲンシュタイン・ツヴィーベルゲ強制収容所の記念館の館長を務めた。『ナチ強制収容所における拘禁制度』の基になった論文は、ベルリンのフンボルト大学の最優秀論文賞に選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)