• 本

見ることは信じることではない 啓蒙主義の驚くべき感覚世界

出版社名 白水社
出版年月 2019年5月
ISBNコード 978-4-560-09689-5
4-560-09689-9
税込価格 3,740円
頁数・縦 245,40P 20cm

商品内容

要旨

五感の新たな活用を通して世界をとらえなおし、社会の改革をめざした人々。盲学校の誕生、おならを芳香にする薬、18世紀式“アロマテラピー”、ゾウ肉やネズミ肉など珍奇な肉料理が流行したわけ…。さまざまな試みや社会現象と、その背後にある思想を見る。

目次

第1章 自分で自分を作る―啓蒙主義時代の「天才」の作り方
第2章 新しい飲み物で、新しい自分になる―カフェでの自己投薬、感受性、交際
第3章 音の世界で生きる―パリの闇に沈む市場
第4章 有用な市民になる―盲目の(そして、目隠しされた)子供たちの才能
第5章 尻に煙を吹き込む―匂いの医学と有用な科学
第6章 感覚とは何か―セックス、自己保存、快楽、そして苦痛
第7章 ハーモニーを奏でる自然―猫ピアノ、色彩チェンバロ、匂いと味の音階
第8章 洒落男を気取る―人気顔料の政治学
第9章 美食家のまなざし―革命後の時代の「目で食べる」行為
第10章 自然を消化する―十九世紀イギリスのエキゾチックな動物試食クラブ
エピローグ 見ることは信じることではない

おすすめコメント

天才をつくる食事、盲学校の設立、おならを芳香にする薬……啓蒙主義の時代、人々は身体感覚を通じて世界をどう捉えなおしたか。

著者紹介

パーネル,キャロリン (パーネル,キャロリン)   Purnell,Carolyn
アメリカ・テキサス州出身の歴史家・インテリアデザイン評論家、専門は十八世紀科学史・色彩史。シカゴ大学でPh.D.取得、イリノイ工科大学などで歴史教育に携わる。『見ることは信じることではない―啓蒙主義の驚くべき感覚世界』がはじめての著作である
藤井 千絵 (フジイ チエ)  
通訳・翻訳家。京都大学文学部、大阪外国語大学外国語学部卒業、インペリアル・カレッジ・ロンドン修了(MSc in Scientific,Technical and Medical Translation with Translation Technology)。翻訳会社の社内校正者・翻訳者としての勤務を経て、現在、「ちえのわ言語サービス」代表(英語、スペイン語)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)