• 本

「般若心経」を読む 「色即是空、空即是色」−−愚かさを見すえ、人間の真実に迫る

PHP文庫

出版社名 PHP研究所
出版年月 1991年11月
ISBNコード 978-4-569-56438-8
4-569-56438-0
税込価格 493円
頁数・縦 203P 15cm

商品内容

要旨

人間はなぜ瑣事に悩み、色に惑うのか。悩み惑い続けながら、なぜ「生」に執着し「色」に執着するのか。自ら煩悩の熱い炎に焼かれ身悶えしながら、なお人間の真実に迫ろうとする水上勉が、一筋の光明を求め、「心経」を一休和尚に問い、正眼国師に質す。その苦悩の果ての悟りとは―。一千数百年にわたって読みつがれ、唱え続けられて来た日本人の心の原点「般若心経」が最高の語り手を得て現代に甦る。

目次

序章 「まかはんにゃはらみたしんぎょう」
第1章 漢字「般若心経」にめぐりあう
第2章 正眼国師の『心経抄』と私
第3章 一切は「空」である
第4章 私版「色即是空」の世界
第5章 一休における「色即是空」の世界
第6章 死して百日紅や椿の花となる
第7章 不浄を美しいと思うときもある
第8章 六根・六塵の本体は無である
第9章 無明とは何か
第10章 四苦八苦を成敗するには
第11章 のたうちまわって生きるしかない

おすすめコメント

水上勉氏は子ども時代を寺で修行した事もあり、仏教には造詣の深い作家でもあります。人生経験豊かな著者が、愚かさを見据え、人間の真実に迫ります。