蒙古は文永１１年（１２７４）と弘安４年（１２８１）の二度にわたって日本に来襲した。万全の防備体制を敷いた日本軍であったが、いざ戦闘となると、蒙古軍の攻撃の前に為すすべを知らず、たちまち苦戦に陥った。しかし…。本書は、蒙古はなぜ日本に襲来したのか、それに対し日本軍はいかに戦ったのか、当時の政治体制にも触れつつ、時の執権・北条時宗と蒙古襲来の謎に迫る決定版。文庫書き下ろし。

序章　鎌倉時代の謎
第１章　鎌倉幕府の謎
第２章　北条「得宗家」の謎
第３章　北条時宗の謎
第４章　日蓮上人の謎
第５章　元帝国の謎
第６章　朝鮮半島の謎
第７章　「文永の役」をめぐる謎
第８章　「弘安の役」と「神風」の謎
第９章　「蒙古襲来絵詞」の謎
第１０章　「元寇」後の日本にまつわる謎