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ことばへの旅 上

PHP文庫

出版社名 PHP研究所
出版年月 2003年4月
ISBNコード 978-4-569-57869-9
4-569-57869-1
税込価格 985円
頁数・縦 550P 15cm
シリーズ名 ことばへの旅

商品内容

要旨

人間の長い歴史を経て築き上げてきた、果てしなき“ことばの森”。その森を放浪し、すばらしいことばの木に出会い、その木のなかにイデアを発見したときの感動!そうした感動から生まれた本書には、平明達意な文章のうちに、ことばの本質に迫った深い思索が見事に織り込まれている。読書の愉しみ、考えることの喜びに出会える名随筆集、待望の復刊。

目次

逆境について―裸でわたしは母の胎を出た。裸でわたしはかしこに帰ろう。(ヨブ記)
希望について―人間は、いかなることにも馴れる動物である。(ドストエフスキー)
あやまちについて―人間の知性は明鏡ではなく、意志と感情で曇った鏡である。(フランシス・ベーコン)
思索について―人間は一本の葦にすぎない。だが、それは考える葦である。(パスカル)
おどろきについて―喫驚したいといふのが僕の願なんです。不思議なる宇宙を驚きたいといふ願です。(国木田独歩)
ことばについて―どんな人間のなかにも、一生のあいだ費い果たすことができないほど多量の沈黙が蔵されている。(マックス・ピカート)
存在について―単純なものこそ、変わらないもの、偉大なるものの謎を宿している。(マルチン・ハイデッガー)
人間の本性について―知る者は言わず。言う者は知らず。(老子)
旅について―門を出れば我も行人秋のくれ(蕪村)
文明について―文明とは港ではなく航海である。そして、これまでのいかなる文明も港に達したことはなかった。(アーノルド・トインビー)〔ほか〕

著者紹介

森本 哲郎 (モリモト テツロウ)  
1925年、東京生まれ。東京大学文学部哲学科卒、同大学院社会学科修了。朝日新聞東京本社入社、学芸部次長、朝日新聞編集委員を経て、1976年退社。以後、評論、著述に専念。1988年〜1992年、東京女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)