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京都学派と日本海軍 新史料「大島メモ」をめぐって

PHP新書 185

出版社名 PHP研究所
出版年月 2001年12月
ISBNコード 978-4-569-61944-6
4-569-61944-4
税込価格 968円
頁数・縦 349P 18cm

商品内容

要旨

昭和十七年(一九四二年)二月から二十年(一九四五年)七月にかけて、田辺元をはじめとする「京都学派」の哲学者たちは、海軍の一部の要請を受け、極秘に会合を重ねていた。当初、戦争回避を目指した会合が、なぜ、のちに軍部協力の指弾を受けるに至るのか。戦時において陸軍と海軍の内部抗争に巻き込まれ、戦後、東京裁判の視点によって抹殺された京都学派の「思想」と「行動」。その真の姿が六十年余りを経て発見された一次史料によって、初めて明らかにされる。

目次

序 「大島メモ」が語るもの
第1部 京都学派と日本海軍(ふたりのオピニオン・リーダー、高木惣吉と矢次一夫
原理日本グループとの思想戦
三つの死―三木清・近衛文麿・東条英機)
第2部 京都学派と「大島メモ」をつなぐ精神史(下村寅太郎著『東郷平八郎』
大島康正―京都学派の一軌跡)
第3部 大島メモ

出版社
商品紹介

京都学派のいわゆる「戦争協力」についての一次史料「大島メモ」が60年ぶりに見つかった。秘密会合の克明な内容が今、明らかにされる。

著者紹介

大橋 良介 (オオハシ リョウスケ)  
1944年京都市生まれ。京都大学文学部卒業。ミュンヘン大学大学院博士課程修了。滋賀医科大学助教授を経て京都工芸繊維大学工芸学部教授。ヴュルツブルク大学でドイツ大学教授資格(ハビリタチオン)取得。90年シーボルト賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)