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未完の経済外交 幣原国際協調路線の挫折

PHP新書 194

出版社名 PHP研究所
出版年月 2002年3月
ISBNコード 978-4-569-62088-6
4-569-62088-4
税込価格 726円
頁数・縦 222P 18cm

商品内容

要旨

第一次大戦後の「新世界秩序」の中、日本は富国強兵から産業立国への転換を図り、世界との多角的貿易を目標とした「経済外交」を掲げた。しかし各国との貿易摩擦、大恐慌による市場の縮小が重なり挫折、中国・アジアに経済発展の活路を求める。だが、それは広域経済圏という名のブロック経済構想となり、満州事変、さらには大東亜戦争へとつながっていく。本書では、幣原喜重郎、松岡洋右、有田八郎らがなぜ「経済外交」の限界を読み切れず、大東亜戦争に至ったか、その外交戦略の失敗を検証する。

目次

第1章 ベル・エポックとその黄昏(変わる日本・変わる世界
第一次世界大戦勃発)
第2章 新しい国際秩序を求めて(ヴェルサイユ講和会議
ワシントン会議 ほか)
第3章 経済外交の時代(低迷する大戦後の経済
人口問題の発生 ほか)
第4章 試練に立つ日本(外交的孤立に向かう日本
輸出拡大に日本の活路を託す ほか)
第5章 未完に終わった経済外交(破綻へと向かう経済外交
クーデンホーフ=カレルギーとパン・ヨーロッパ運動 ほか)

出版社
商品紹介

戦間期、日本は産業立国へ転換、経済外交を進めたがうまくいかず大東亜戦争へ追い込まれた。本書では外交戦略失敗の原因と背景を探る。

おすすめコメント

「日本の孤立」は歴史的宿命なのか?第一次世界大戦後の「新世界秩序」の中、日本は世界との多角的貿易を目標とした「経済外交」を掲げた。しかし、経済外交の限界を踏み切れず大東亜戦争に至った。本書では、その外交戦略の失敗を検証する。

著者紹介

佐古 丞 (サコ ススム)  
1952年、神戸生まれ。京都大学法学部卒業。住友銀行を経て、1985年、京都大学大学院法学研究科単位取得満期退学後、文部省入省。1988年、大阪学院大学へ。1996〜97年、ペンシルヴァニア大学歴史学部客員研究員。現在、大阪学院大学国際学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)