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不幸論

PHP新書 223

出版社名 PHP研究所
出版年月 2002年10月
ISBNコード 978-4-569-62459-4
4-569-62459-6
税込価格 726円
頁数・縦 206P 18cm

商品内容

要旨

「幸せになろうね」「私はほんとうに幸せ者です」…。世に蔓延する「幸福でありたい症候群」。だがその幸福感は、他人の不幸や「死」の存在を「知らないこと」「見ないこと」で支えられている。著者は、長年の哲学的考察のはてに―どんな人生も不幸である―という結論に辿りつく。この「真実」を自覚し自分固有の不幸と向きあうほうが、「よく生きる」ことになるのではないか。古今東西溢れる「幸福論」とその信者たちの自己欺瞞を鋭く指摘した上で、そう提案する。だれも書かなかった、「不幸論」の誕生。

目次

第1章 幸福のための条件
第2章 さまざまな幸福論
第3章 幸福がもたらす害悪
第4章 相対的不幸の諸相
第5章 「死」という絶対的不幸
第6章 自分自身の不幸を生きる

おすすめコメント

世に蔓延する「幸福でありたい症候群」。だが、本当は誰も幸福にはなれない。この理不尽極まりない真実を自覚して生きる方が「よい人生」ではないか。著者の人生哲学が凝縮した、世界初の「不幸論」。

著者紹介

中島 義道 (ナカジマ ヨシミチ)  
1946年福岡県生まれ。1977年東京大学人文科学研究科修士課程修了。1983年ウィーン大学哲学科修了。哲学博士。現在、電気通信大学教授。専攻は時間論、自我論、コミュニケーション論。哲学が好きな一般の人たちを対象に哲学の道場「無用塾」を主宰している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)