• 本

鬼・雷神・陰陽師 古典芸能でよみとく闇の世界

PHP新書 297

出版社名 PHP研究所
出版年月 2004年4月
ISBNコード 978-4-569-63598-9
4-569-63598-9
税込価格 836円
頁数・縦 239P 18cm

商品内容

要旨

古来、日本人は鬼や怨霊といった「もののけ」の存在を信じ、語り継いできた。本書は、それらをモチーフとする能や歌舞伎などの舞台を通して、日本人の心の深層に広がる闇の世界をよみとく。陰陽道を駆使して平安京の悪霊に立ち向かった安倍晴明。雷神として恐れられつつも、信仰の対象となった菅原道真。酒呑童子などの鬼退治で名を馳せた渡辺綱。人間社会と闇の世界との境界にいた彼らはどのように演じられ、観客を魅了するのか。芸能文化を探究する気鋭の語り部が、跳梁跋扈する「もののけ」の世界に誘う。

目次

緒帖 闇はいざなう
第1帖 陰陽師安倍晴明、平安京の闇に君臨す(日本の歴史・文化は陰陽道に満ちている
陰陽道の総帥は賀茂家から安倍家へ
語り継がれる晴明伝説
芸能にみる安倍晴明)
第2帖 史上最強の御霊菅原道真、内裏を襲撃す(神童、長じても凡人とならず
都を去る道真
御霊から神へ
芸能にみる菅原道真)
第3帖 悪鬼バスター渡辺綱、奮闘す(主君・源頼光をめぐって
土蜘蛛登場
酒呑童子退治
頼光四天王
茨木童子という宿敵
芸能にみる渡辺綱)
終帖 それでものこる闇

著者紹介

福井 栄一 (フクイ エイイチ)  
1966年、大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。同大学大学院法学研究科修了。現在、上方文化評論家。社団法人生活文化研究所理事。上方研究の会副代表。上方舞を中心とする上方の芸能、歴史文化に関する評論を発表するとともに、各地で精力的に講演活動をおこない、そのユニークな「福井節」で上方文化の新時代の語り部として注目を集めている。舞踊学会、日本笑い学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)