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再考『世紀の遺書』と東京裁判 対日戦犯裁判の精神史

出版社名 PHP研究所
出版年月 2004年9月
ISBNコード 978-4-569-63826-3
4-569-63826-0
税込価格 1,540円
頁数・縦 257P 20cm

商品内容

要旨

本書は、「文明の裁き」、「勝者の裁き」という側面を考慮しつつも、第一義的には戦後という空気を作り出した主因としての対日戦犯裁判の「意義」を検討する。第一部は、BC級戦犯法廷を再考の俎上に載せる。第二部は、いずれも東京裁判を対象とする論考から成り立つ。

目次

第1部 BC級戦犯裁判と戦後思想(不条理に抗する言葉―『世紀の遺書』という文学
時空をこえて死者の声を聴く―戦後史の中の木村久夫)
第2部 東京裁判から日本文化論へ(英米法で闘った人―高柳賢三弁護人
論理と常識とを武器として―山本七平の東京裁判
「A級戦犯」の濫用を憂う―戦後精神史の一側面
「戦後」を決めたもの―東京裁判、『菊と刀』、そして『「甘え」の構造』)

おすすめコメント

中西輝政氏、絶賛!BC級戦犯裁判と戦後思想、「きけ わだつみのこえ」から消えた件り、山本七平という思索家、靖国問題論争の盲点、「菊と刀」そして「甘えの構造」・・・戦後日本を考える上で忘れてはならない、ある論客の言葉の数々!

著者紹介

牛村 圭 (ウシムラ ケイ)  
昭和34年金沢市生まれ。東京大学文学部(仏語仏文科)卒業。同大学院(比較文学比較文化)、シカゴ大学大学院(歴史学)、各博士課程修了。学術博士。カナダ、アルバータ大学客員助教授(日本語日本文学)等を経て、現在、明星大学青梅校助教授。近現代日本思想史(比較文化論、文明論)を専攻。著書に『「文明の裁き」をこえて―対日戦犯裁判読解の試み』(中公叢書、2001年、第10回山本七平賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)