
日本人が知らないアメリカひとり勝ち戦略 日米安保は終焉する
出版社名 | PHP研究所 |
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出版年月 | 2004年10月 |
ISBNコード |
978-4-569-63953-6
(4-569-63953-4) |
税込価格 | 1,430円 |
頁数・縦 | 229P 20cm |
商品内容
要旨 |
大統領選に勝った後のブッシュ第二期政権の世界戦略を読み解く。 |
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目次 |
第1章 なぜ再びブッシュ大統領か |
出版社 商品紹介 |
第一次ブッシュ政権の4年間でアメリカは大きく変わった。もはや冷戦期の常識では全く理解できないアメリカの戦略を抉る最新レポート。 |
内容抜粋
本書「まえがき」より
私はこの原稿を、アメリカ大統領選挙戦の結果が明らかになる三ヵ月前の二〇〇四年八月末に書いている。選挙は大接戦で、おまけにアメリカ政治史上まれに見るほどの泥試合だといわれているが、私は予想を絶する大事件でも起きないかぎり、現職のブッシュ大統領が勝つだろうと思っている。ここで、多くの人々が忘れている、ブッシュ大統領についての重要な点を指摘しておきたい。ジョージ・ブッシュは冷戦が終わって十年以上たち、世界が冷戦後の新しい動きを必要としているときに断固として行動した最初の大統領なのである。サダム・フセインをはじめ、中東の指導者は冷戦体制の残存である。歴史的な視野に立てば、たとえさまざまな齟齬があったにしろ、第四十三代ブッシュ大統領による中東戦争は、「冷戦体制の処理」という歴史の必然なのである。ブッシュ大統領が再選されるだろうと私が信じるのは、歴史の必然を信じるからである。だがその歴史の必然は、戦うことを放棄した日本を、完全にアメリカの属国にしてしまおうとしている。