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江戸の養生所

PHP新書 334

出版社名 PHP研究所
出版年月 2005年1月
ISBNコード 978-4-569-64159-1
4-569-64159-8
税込価格 792円
頁数・縦 228P 18cm

商品内容

要旨

『養生訓』など、養生文化隆盛のなかで生まれた小石川養生所。テレビドラマや小説では、献身的に患者と向き合う医師の姿が描かれる。しかし、約百五十年にわたる活動記録を丹念にたどると、それとは程遠い実態が浮かび上がる。投薬をしぶる医師たち。患者からあの手この手で金を巻き上げる看病人。所内で堂々と営まれる博打や高利貸し…。赤ひげ先生はどこにいたのか?幕府を悩ませ続けた看護・介護問題の困難さは現代医学が抱える諸問題に通底する。気鋭の江戸町史研究家が斬り込む、お江戸の病院事情。

目次

プロローグ 江戸の養生
第1章 大都会・江戸の医療事情
第2章 町奉行大岡忠相と小石川養生所
第3章 養生所の入所生活
第4章 寛政の医療改革―養生所と医学館・町会所
第5章 養生所の病巣―劣悪な療養環境
第6章 養生所改革の挫折
エピローグ 養生所の遺産

おすすめコメント

赤ひげ先生はどこにいた?『養生訓』など、養生文化隆盛のなかで生まれた小石川養生所。テレビドラマや小説では、献身的に患者と向き合う医師ノ姿が描かれる。しかし、約百五十年にわたる活動記録を丹念にたどると、それとは程遠い実態が浮かび上がる!投薬をしぶる医師たち、患者からあの手この手で金を巻き上げる看病人、所内で堂々と営まれる博打や高利貸し・・・。幕府を悩ませ続けた看護・介護問題の困難さは現代医学が抱える諸問題に通底する。気鋭の江戸町史研究家が斬り込む、お江戸の病院事情!!

著者紹介

安藤 優一郎 (アンドウ ユウイチロウ)  
1965年、千葉県生まれ。早稲田大学教育学部卒業、同大学大学院文学研究科修了。国立歴史民俗博物館特別共同利用研究員、徳川林政史研究所研究協力員、新宿区史編纂員、早稲田大学エクステンションセンター講師、御蔵島島史編さん委員などを務める。文学博士。江戸・都市史研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)