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マクロ経営学から見た太平洋戦争

PHP新書 359

出版社名 PHP研究所
出版年月 2005年8月
ISBNコード 978-4-569-64530-8
4-569-64530-5
税込価格 1,045円
頁数・縦 428P 18cm

商品内容

要旨

GNP比に対して約一三倍、石油生産量は七二一倍の米国に対して、総力戦を挑んだ大日本帝国の指導者たち。彼らはあの戦争にいかなる幻影を見たのか。泥沼化する中国大陸、自壊する陸海軍、「統率の外道」としての特攻。すべては国家経営の原則をわきまえない無謀な賭けだった。当時、海軍の一航空隊員であったエコノミストが、戦時中の日米経済格差を生産力、輸送力、開発力などから徹底的に比較検証。矛盾に満ちた狂気の歴史を再照射する。日本はなぜ敗れたのか。戦後六十年の節目に改めて問い直す渾身の大作。

目次

第1章 刺すべき心臓のない国―泥沼の日中戦争(“聖戦”という無謀な戦い
中国という強烈な磁場)
第2章 資源と輸送と海上護衛と―戦略的条件の欠如(無資源国日本
船舶か艦艇か ほか)
第3章 幻の不沈空母―航空戦略の失敗(不沈空母論は現実的か?
短い勝利の日々 ほか)
第4章 胡蝶の夢―軍拡の破綻(後進帝国主義国の悲願
海軍をめぐる軍縮と軍拡と ほか)
第5章 侏儒とアトラスと―日米戦力の比較検証(暴虎馮河
自壊する陸海軍戦備 ほか)

おすすめコメント

GNP比に対して約一三倍、石油生産量は七ニ一倍の米国に対して、総力戦を挑んだ大日本帝国の指導者たち。彼らはあの戦争にいかなる幻影を見たのか。泥沼化する中国大陸、自壊する陸海軍、「統率の外道」としての特攻。すべては国会経営の原則をわきまえない無謀な賭けだった・・・。当時、海軍の一航空隊員であったエコノミストが、戦時中の日米経済格差を生産力、輸送力、開発力などから徹底比較検証。戦後六十年の節目に、改めて矛盾に満ちた狂気の歴史を再照射する!

著者紹介

森本 忠夫 (モリモト タダオ)  
1926年、京都に生まれる。1952年、京都大学経済学部を卒業と同時に東洋レーヨン(現東レ)に入社。以後、同社貿易部長、総合企画室主幹を歴任。特に社会主義市場開拓のパイオニアとして活躍。東レ取締役、東レ経営研究所社長を経て、熊谷大学経済学部教授(1999年まで)。戦時中は海軍航空隊員として太平洋戦争に従軍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)