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古代史の謎はどこまで解けたのか 戦後発掘された遺跡が語る日本のルーツ

PHP新書 417

出版社名 PHP研究所
出版年月 2006年10月
ISBNコード 978-4-569-65269-6
4-569-65269-7
税込価格 770円
頁数・縦 225P 18cm

商品内容

要旨

旧石器発掘捏造事件、高松塚古墳壁画の解体―。近年、日本の考古学といえば深刻な話題ばかり。だが、古代史へのロマンは人々を魅了してやまない。今こそ、戦後六十年の研究の歩みを振り返り、その地道な成果の積み重ねを再検証すべきであろう。吉野ケ里や三内丸山遺跡などの発見は大ブームを生み、最新科学は新たな史実を浮かび上がらせた。はたして、戦後の考古学は古代史の謎にどこまで迫れたのか。各遺跡の最新情報から、邪馬台国や前方後円墳などにまつわる諸説までを、わかりやすく解説。

目次

岩宿の発見から「捏造」の露見まで
モースの夢と縄文の花開く三内丸山
登呂遺跡と戦後考古学の復興
日本列島改造の波と保存運動
北海道における戦後考古学発見史
国民的永遠の謎
大和政権のモニュメント前方後円墳
高松塚古墳は救えるのか
沖縄と南西諸島の先史文化探求
石の宮都・飛鳥の全貌
信長・秀吉の栄華にも考古学のメス
考古学の未来

著者紹介

山岸 良二 (ヤマギシ リョウジ)  
1951年、東京都生まれ。慶應義塾大学大学院修士課程修了。日本考古学専攻。現在、東邦大学付属中高等学校教諭。日本考古学協会理事、習志野市文化財審議会会長などを務める。「方形周溝墓」を中心とする弥生時代墓制の研究や、「独鈷石」と呼ばれる縄文特殊石器の研究をメインとする論文が多い。その一方で、「わかりやすい考古学」を念頭に、一般向け啓蒙書の編著も数多い。また、最近は教育問題での発言も展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)