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表の体育裏の体育 日本の近代化と古の伝承の間に生まれた身体観・鍛錬法

PHP文庫

出版社名 PHP研究所
出版年月 2004年3月
ISBNコード 978-4-569-66149-0
4-569-66149-1
税込価格 755円
頁数・縦 345P 15cm

商品内容

要旨

裏の体育とは日本の伝統文化を核に直感と体験によって打ち立てられた民間健康法・鍛練法のことである。対する表の体育は、西洋科学に基づいた医学や学校体育。本書では、スポーツや介護、音楽などの各界が注目する著者が、現代の身体観の常識を覆す「裏の体育」の世界を検証する。表と裏の接点である武術を語りつつ、肥田式強健術創始者・肥田春充を紹介。日本人の身体を育てる「体育」のあり方を考える。

目次

第1章 裏の体育―その構造と特色(裏の体育とは何か
裏の体育のルーツ、霊術 ほか)
第2章 表と裏をつなぐものはあるのか―その接点としての武術(体育における武術の特異性
不安定の使いこなし ほか)
第3章 表と裏を結んだものはなかったかのか―その解答としての個人的作品(肥田式強健術
天真療法)
第4章 本書が提起する諸問題―いま我々に何ができるのか(肥田式強健術をふりかえって
自立した健康への第一歩―“歯の保全” ほか)

著者紹介

甲野 善紀 (コウノ ヨシノリ)  
1949年、東京生まれ。武術を基盤とした身体技法の実践研究者。1978年、武術稽古研究会・松声館を設立し、他武道や異分野との交流を通して、現在では失われた精妙な身体技法を探求。2000年頃からスポーツへの応用で成果がみられ、以後、スポーツの他、音楽、舞踏、介護など多方面から指導の要請を受ける。こうした流れから、2003年10月、武術稽古研究会を解散。よりさまざまな分野との多角的な交流をはじめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)