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中国詩境の旅

PHP文庫

出版社名 PHP研究所
出版年月 2005年3月
ISBNコード 978-4-569-66315-9
4-569-66315-X
税込価格 796円
頁数・縦 362P 15cm

商品内容

要旨

古来より日本人が強い憧れを抱いてきた中国の詩文の世界。ことに麗らかな春の江南地方は、古の文人の詩境に想いを馳せる上で最高の舞台だ。揚州・蘇州・杭州・紹興…と旅をしながら、著者の思索は、李白や杜甫、白楽天らの境地を探求するのみではない。芭蕉や蕪村の作品を引きながら、日本人の意識の深層にある中国文化を見事に照らし出す。知的好奇心を刺激する好著。

目次

月光と花影と(旅のはじめに)
杜牧が残夢(揚州・長江)
百花盛開の春(揚州・裏町逍遥)
欧陽修の庭(揚州・平山堂と五亭橋)
ささやかな桃源郷(蘇州・滄浪亭)
楓橋の暮色(蘇州・寒山寺)
白楽天と蘇東坡の堤(杭州・西湖1)
十景遊覧(杭州・西湖2)
江南の優しい春景(杭州・呉山)
夕陽、吾が西に在り(紹興・菜の花の道)
曲水流觴の宴(紹興・蘭亭)
竹林の七賢(紹興・会稽の山河)
魯迅の痩せた顔(紹興・百草園)
花開く六朝(紹興から杭州への帰路)
さまよえる杜甫(岳陽・洞庭湖)
水天一色、風月無辺(岳陽・岳陽楼)
園田の居に帰る(盧山・柴桑)
金色の山水(盧山・東林寺)
月骨髄に入る(旅のおわりに)

著者紹介

森本 哲郎 (モリモト テツロウ)  
1925年、東京生まれ。東京大学文学部哲学科卒、同大学院社会学科修了。朝日新聞東京本社入社、学芸部次長、朝日新聞編集委員を経て、1976年退社。以後、評論、著述に専念。1988年〜1992年、東京女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)