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社会脳 人生のカギをにぎるもの

PHP新書 471

出版社名 PHP研究所
出版年月 2007年7月
ISBNコード 978-4-569-69338-5
4-569-69338-5
税込価格 836円
頁数・縦 286P 18cm

商品内容

要旨

現代人の脳に異変が起きている。若者たちに広がるいじめ、ひきこもり、ニート問題の背景には何があるのか?じつはパーソナリティ(人格)の根底にある“社会脳”が育たなくなっており、そのことが現代人のストレスや生きづらさに深くつながっているのだ。学力低下にしても、たんなる知的能力の問題ではないという。いかにして現代人は“社会脳”を健全に育てることができるのか、最新の研究成果をもとに具体的に解き明かす。身近な人と目を合わせ、笑顔で語り合うだけで、あなたの社会脳は活発に働きはじめる。

目次

第1章 社会脳とは何か―人とモノを区別する脳
第2章 なぜ人は距離をとるのか?―危険回避のシステム
第3章 なぜ心の痛みは必要なのか?―愛着と共感のシステム
第4章 なぜ人は心をもつのか?―心の理論と共感性
第5章 できる人とできない人の違いとは?―実行機能と社会性
第6章 なぜ人は危険な誘惑に負けるのか?―報酬系と情動制御
第7章 ヒトはどこへ向かうのか?―分岐点に立つ社会脳
おわりに―社会脳を鍛えて生き残れ!

おすすめコメント

SQ(社会的知性・社会脳)という概念が注目を集めている。子の健全な成長に不可欠な社会性をいかに育むか。精神科医の立場から説く。近年の研究で、社会的な能力が知的能力以上に、人生の幸福や社会的成功を左右していることが明らかになってきた。学力だけを高めたところで社会に通用する人間は生まれない。それどころか、社会性の能力が育っていないと学力さえ身につかない。いかにして現代人は<社会脳>を健全に育てることができるのか? 本書で、最新の研究成果をもとに具体的に解き明かす。身近な人と目を合わせ、笑顔で語り合うだけで、あなたの社会脳は活発に働きはじめる。

著者紹介

岡田 尊司 (オカダ タカシ)  
1960年、香川県生まれ。精神科医。医学博士。東京大学哲学科中退。京都大学医学部卒。同大学院高次脳科学講座神経生物学教室、脳病態生理学講座精神医学教室にて研究に従事。現在、京都医療少年院勤務。臨床医として、若者の精神的危機に向き合う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)