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「私はうつ」と言いたがる人たち

PHP新書 534

出版社名 PHP研究所
出版年月 2008年7月
ISBNコード 978-4-569-69953-0
4-569-69953-7
税込価格 770円
頁数・縦 198P 18cm

商品内容

要旨

仕事を休んでリハビリがてらに海外旅行や転職活動に励む「うつ病セレブ」、その穴埋めで必死に働きつづけて心の病になった「うつ病難民」。格差はうつ病にもおよんでいる。安易に診断書が出され、腫れ物に触るかのように右往左往する会社に、同僚たちはシラケぎみ。はたして本人にとっても、この風潮は望ましいことなのか?新しいタイプのうつ病が広がるなか、ほんとうに苦しんでいる患者には理解や援助の手が行き渡らず、一方でうつ病と言えばなんでも許される社会。その不自然な構造と心理を読み解く。

目次

序章 一億総うつ病化の時代
第1章 うつ病セレブ
第2章 うつ病難民
第3章 「私はうつ」と言いたがる人の心理
第4章 うつ病をめぐる誤解
第5章 「自称うつ」と「うつ病」をどう見分けるか?
第6章 うつ病と言うとなんでも許される社会
終章 ほんとうにうつ病で苦しんでいる人のために

著者紹介

香山 リカ (カヤマ リカ)  
1960年北海道生まれ。東京医科大学卒業。精神科医。現在、立教大学現代心理学部教授。豊富な臨床経験を活かして時代の流れをみごとに切り取ることで知られ、さまざまなメディアを通じて批評活動を続け、現代人の心を読み解く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)