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中国ビジネスとんでも事件簿 商文化の違いに迫る

PHP新書 542

出版社名 PHP研究所
出版年月 2008年9月
ISBNコード 978-4-569-70113-4
4-569-70113-2
税込価格 792円
頁数・縦 210P 18cm

商品内容

要旨

不倫相手の日本人上司に、マンションや高級車を購入させた挙げ句「青春損害賠償」を要求した上海女の手口。「台湾」の表記の仕方を誤って営業停止を食らうも、妙案によりブランドイメージを好転させた日本のラーメンチェーン。政府高官が出席する会談で、卓上にバナナが山盛りになっているといった仰天エピソード…。日系企業の「駆け込み寺」と呼ばれる弁護士の豊富な経験談から、日本と中国の商文化、法文化の違いが見えてくる。契約の際の注意点、弁護士の選び方など、実践的アドバイスも満載。

目次

第1章 実録!日本人が嵌められた上海ガールの罠(行きずりの恋人ごっこ
あるエリート商社マンの上海夜曲伝説 ほか)
第2章 唖然!中国ビジネス交渉風景(欧米企業と日本企業の違い
現地スタッフを味方につける言葉 ほか)
第3章 刮目!日中契約文化の相違(対中交渉に向いていない日本人
中国人との交渉の極意 ほか)
第4章 実践!中国でトラブルを起こさないために(「チャイナリスク」にどう対処すべきか
「権力」が支配する超大国 ほか)

おすすめコメント

上海の地価高騰を利用して、不倫相手の日本人上司にマンションを購入させ、彼のエリート人生をめちゃくちゃにした上海人女性の手口。「台湾」の表記の仕方を誤って営業停止を食らうも、妙案によりブランドイメージを好転させた日本のラーメンチェーン。政府高官が出席する会談で、卓上にバナナが山盛りになっているといった仰天エピソード……。▼日本企業の「駆け込み寺」と呼ばれる弁護士の豊富な経験談から、日本人と中国人の商文化、法文化の違いが見えてくる。とくに契約文化の違いは興味深い。中国人は契約履行の途中でも、諸事情の変化に伴い、いつでも契約条項について修正や追加を施すことができると考えている。また、日本の契約書のように「誠意をもって対応する」などといった文言は登場しない。本書には、このような契約観の違いを踏まえた契約締結の際の注意点、さらには弁護士の選び方などの実践的アドバイスも満載である。轍を踏む前にご一読を!

著者紹介

範 雲濤 (ファン ユンタアウ)  
1963年、上海市生まれ。84年、上海復旦大学外国語学部日本文学科卒業。85年、文部省招聘国費留学生として京都大学法学部に留学。92年、同大学大学院博士課程修了。その後、助手を経て同大学法学部より法学博士号を取得。東京あさひ法律事務所、ベーカー&マッケンジー東京青山法律事務所に国際弁護士として勤務後、上海に帰国し、日系企業の「駆け込み寺」となる。現在、亜細亜大学大学院アジア・国際経営戦略研究科教授、上海対外貿易学院WTO研究教育学院客員教授、上海朝陽総合法律事務所パートナー弁護士などをつとめる。日中関係や日中経済論、国際ビジネス法務について、理論と現場の両方に精通した第一人者として知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)