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ファッションから名画を読む カラー版

PHP新書 581

出版社名 PHP研究所
出版年月 2009年3月
ISBNコード 978-4-569-70336-7
4-569-70336-4
税込価格 1,045円
頁数・縦 290P 18cm

商品内容

要旨

『青いターバンの少女』のターバンや耳飾り、『モナ・リザ』の黒衣、印象派が描いたパリジェンヌの美しい洋服。いわずと知れた傑作も、「装い」に目を向ければ、隠された魅力が見えてくる。絹の光沢にビロードの艶、贅をこらした装飾、流行のシルエット、鮮やかな色彩、衣擦れの音が聞こえてきそうな質感…。はるかなる時を超えて、絵の中のドレスは語る。そして私たちは知るのだ、画家の情熱にモデルの誇り、時代の輝きと、そこに生きた人々の息づかいを。服飾・美術研究の第一人者がいざなう、新しい絵画の楽しみ。

目次

第1章 人を描く、服を描く―肖像画とファッション
第2章 風俗画の愉しみ―活き活きと生きた市井の人々
第3章 描かれた布
第4章 色は世につれ人につれ―時代と色
第5章 ディテールは語る
第6章 近代パリ風景―「見る/見られる」
第7章 印象派の画家たちとパリ・モード
第8章 コルセットをめぐって―描かれた下着
第9章 絵画から消えたモード―モード画の誕生

おすすめコメント

モナ・リザの黒衣、フェルメールのターバン、印象派のドレス……。描かれた衣服から、名画の知られざる魅力と秘密が明らかに。

著者紹介

深井 晃子 (フカイ アキコ)  
服飾史家。京都服飾文化研究財団理事、チーフ・キュレーター。お茶の水女子大学大学院修士課程修了後、パリ第4大学大学院で美術史を学ぶ。キュレーターとして、京都国立近代美術館他におけるファッション展「華麗な革命」(1989年)、「モードのジャポニスム」(1994年)、「COLORS」(2004年)などを企画監修。これらはパリ、ニューヨークなどの美術館へ招聘され高い評価を得る。2009年には「ラグジュアリー、ファッションの欲望」展を開催。主な受賞は、1999年度ジャポニスム学会特別賞、2008年度文化庁長官表彰など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)