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娯楽都市・江戸の誘惑

PHP新書 610

出版社名 PHP研究所
出版年月 2009年7月
ISBNコード 978-4-569-70984-0
4-569-70984-2
税込価格 770円
頁数・縦 205P 18cm

商品内容

要旨

芝居、相撲、寄席、見世物、花見、寺社の開帳、富突、大食い大会―天下泰平の江戸の町では、毎日どこかでイベントが行われていた。八百八町には刺激的な娯楽空間が多く、江戸っ子たちが遊びに費やした金が莫大な経済効果をもたらし、町を活性化させていたのである。本書は、江戸の経済を動かしたのは大商人ではなく、意外にも庶民であることを焙り出している。歓楽街で花開いた娯楽産業が、飲食業や出版業とのコラボレーションで、巨大ビジネスへと発展していくさまは、現代を彷彿とさせる。

目次

第1章 浅草は最大の歓楽街(外国人の見た江戸の町
浅草寺はイベント会場
経済効果は計り知れず)
第2章 江戸の三大娯楽産業(宮地芝居の心意気
相撲興行は大賑わい
寄席は夜のお楽しみ)
第3章 夢の千両富(富札の購入
当せん金の泣き笑い
興行の舞台裏)
第4章 開帳を支える豪商たち(三井家とお稲荷様
住友家とお釈迦様)
第5章 巨大化していく遊興ビジネス(飲食業とのコラボレーション
「講」が支えた出開帳
隅田川・両国に流れ込む富
出版業との相乗効果)

おすすめコメント

浅草の歌舞伎、両国の相撲興行をはじめ、寄席や宝くじにあたる「富突」など、江戸には娯楽芸能が溢れていた。その興行戦争の舞台裏を明かす。

著者紹介

安藤 優一郎 (アンドウ ユウイチロウ)  
1965年、千葉県生まれ。早稲田大学教育学部卒業、同大学大学院文学研究科修了。文学博士(早稲田大学)。歴史家。江戸をテーマとする執筆や講演活動を展開。東京理科大学生涯学習センター、JR東日本・大人の休日倶楽部「趣味の会」、NHK文化センター、朝日カルチャーセンター、読売・日本テレビ文化センターなどの講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)