書店レビュー
総合おすすめ度:
全1件
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この長屋に住めばどんな悩みも万事?解決!
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おすすめ度
- 金沢百番街うつのみや (石川県金沢市)
時代ものは敬遠していたけれど、これは面白かった!
落語のようにとんとんと話が進むところと起承転結がはっきりしていて、なおかつ短編であるところが読みやすくてよかった。
江戸っ子の義理人情への厚さに笑ったり、ほろりときたり、はたまたきゅんときたり。
事態をどうもひっかきまわす万松コンビが、思わぬ結果を招くところにはうまいことできてたな~。(2014年1月15日)
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おすすめ度
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商品内容
要旨 |
本所亀沢町にある「おけら長屋」は騒動の宝庫だ。大家の徳兵衛、米屋奉公人の万造、左官の八五郎、後家女のお染―ひと癖ある住人が入り乱れて、毎日がお祭り騒ぎ。そんなおけら長屋に、わけあり浪人の島田鉄斎がやってきて…。貧しいくせにお節介、そそっかしいけど情に厚い。そんな庶民が織りなす、江戸落語さながらの笑いと情緒にあふれる連作時代小説。文庫書き下ろし。 |
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出版社・メーカーコメント
本所亀沢町にある「おけら長屋」は、大家の徳兵衛、米屋奉公人の八五郎、後家女のお染など、ひと癖ある店子が入り乱れて毎日がお祭り騒ぎ。それもそのはず、お金はないけど人情に厚く、かっとくるけど涙もろい。自分より他人のことが気になって仕方がない。こうした面々が、12世帯も軒を並べているのだ。そんなある日、わけあり浪人・島田鉄斎がやってきた。津軽の某藩を辞去し、江戸へ流れてきたのだ。剣の腕がたち、冷静に物事に対処できる鉄斎は、おけら長屋の連中が頼りにする心強い「旦那」。鉄斎を迎えて、何かと騒がしい長屋の面々が遭遇する事件とは……。著者は、本所育ちで演芸の台本などで複数の受賞歴を誇る手練の書き手。今回は満を持して、文庫書き下ろし時代小説に初挑戦。2013年本屋大賞作家・百田尚樹氏も「この小説には、やられた!」と太鼓判の出来ばえ。江戸落語さながらの笑いと人情にあふれる作品世界をとくとご堪能あれ!