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人生を味わう古典落語の名文句

PHP文庫 た104−2

出版社名 PHP研究所
出版年月 2017年7月
ISBNコード 978-4-569-76717-8
4-569-76717-6
税込価格 748円
頁数・縦 285P 15cm

商品内容

要旨

落語の解釈は本来、聴き手にゆだねられるものだが、演者自身はどういう思いで語っているのか。あらすじとともに、演者目線の落語の見方や醍醐味を紹介。オチや名シーンで発せられる台詞を軸に、その噺の肝を独自に解釈し、わかりやすく説明する。芝浜、心眼、文七元結…よく知られる噺も「そんな見方があったのか」と新しい発見をして、さらに深く味わえる!文庫書き下ろし。

目次

第1章 しみじみ編(「よそう。また夢になるといけねえ」―芝浜
「治兵衛さん、ゆんべ眠れましたか?」―百年目 ほか)
第2章 すかっと編(「あたしゃ、鬼になるよ」―文七元結
「てめぇんとこのこんにゃく、十丁で幾らかって聞かれたから、高ぇとは思ったけど五百って言ったら、しみったれた野郎じゃねえか、三百に負けろってぇから、あかんべえをした」―こんにゃく問答 ほか)
第3章 ゆったり編(「大家といえば親も同様、店子といえば子も同様」―らくだ
「おとっつぁん、こんなにたくさんもらっていいの?あたい、お釣り、ないよ」―子別れ ほか)
第4章 じんわり編(「目が見えねぇてぇなあ、妙なもんだ。寝ている間はよーく見える」―心眼
「売る奴が利口で買う奴がばかなんだな」―かぼちゃ屋 ほか)
第5章 あざやか編(「俺は平気だったけど、石川五右衛門は、さぞ熱かったろうな」―強情灸
「さんまは目黒に限る」―目黒のさんま ほか)

おすすめコメント

江戸時代から現代まで受け継がれている、落語。 弱さや見栄、そそっかしさや義理人情等、今も昔も変わらない人間の感情を、 笑いに昇華してくれる内容は現代でも色褪せず、ここ数年さらに人気が高まっています。 その落語の魅力を、初心者から落語好きまで幅広く愉しめるのが本書です。 「芝浜」「心眼」「文七元結」など、よく知られる作品のあらすじを一話ごとに紹介。 師匠である立川談志の逸話等を盛り込みながら、噺の肝や落語の醍醐味について エッセイ形式で綴られています。 著者の立川談慶は、サラリーマンから落語家を目指した、史上初の「慶応大学卒」真打。 落語をベースにした人生論やビジネス書等の著書が多数あり、“本書く派”の異名を持っています。 著者曰く、「落語は人生に効くサプリメント」。 立ち読みページに、枕のような「まえがき」と「芝浜」を掲載いたしましたので、 ぜひその魅力を味わってみてください。

著者紹介

立川 談慶 (タテカワ ダンケイ)  
1965年長野県上田市生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、(株)ワコールに入社。3年間のサラリーマン経験を経て、91年、立川談志18番目の弟子として入門、前座名は「立川ワコール」。2000年に二つ目昇進を機に、「立川談慶」となる。05年、真打昇進(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)