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世界を知る力

PHP新書 646

出版社名 PHP研究所
出版年月 2010年1月
ISBNコード 978-4-569-77478-7
4-569-77478-4
税込価格 792円
頁数・縦 206P 18cm
シリーズ名 世界を知る力

内容詳細

要旨(情報工場提供)

交通機関や情報技術の発達によって、確実に世界は“狭く”なり、ボーダーレスになってきている。しかし、そんな現代にあっても我々は、どうしても時代や環境によって鋳型にはめられた視点でものを見てしまう。また、情報量が増え、常に激変するがゆえに、既存の価値観や考え方では、かえって「世界」が見えにくくなってしまっている。本書では、そうした鋳型から脱却し、正しく世界を認識するための、「時空を越える視座」「相関という知」といったものの見方、考え方(全体知という)を、現代の世界潮流の中から興味深い例をひきながら紹介する。著者は、現在、日本総合研究所会長、多摩大学学長、三井物産戦略研究所会長を務める。わが国を代表する政治・経済分野の論客の一人で、「全体知の巨人」と呼ばれる。

(要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2010年3月19日])

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商品内容

要旨

世界同時不況のさなか、日本には民主党新政権が誕生した。冷戦が終結して二〇年が過ぎ、長く続いた戦後体制は名実ともに変わろうとしている。日本と世界は今どこへ向かっているのか?長く世界潮流を観測してきた著者が、“時空を超える視座”“相関という知”を踏まえて、“分散型ネットワーク時代”の新たな展望と日本の針路、いま最も必要とされる「全体知」のあり方を提示する。米中二極体制をどう考えるか?極東ロシア、シンガポールの地政学的な意味とは?「友愛」なる概念は日本の未来を拓くのか。

目次

第1章 時空を超える視界―自らの固定観念から脱却するということ(戦後という特殊な時空間―アメリカを通じてしか世界を見なくなった戦後日本人
ロシアという視界
ユーラシアとの宿縁
悠久たる時の流れを歪めた戦後六〇年)
第2章 相関という知―ネットワークのなかで考える(ネットワーク型の視界をもつ
大中華圏
ユニオンジャックの矢
ユダヤネットワーク
情報技術革命のもつ意味
分散型ネットワーク社会へ)
第3章 世界潮流を映す日本の戦後―そして、今われわれが立つところ(二〇〇九年夏、自民党大敗の意味
米中関係―戦後日本の死角
日本は「分散型ネットワーク革命」に耐えられるか
「友愛」なる概念の現代性)
第4章 世界を知る力―知を志す覚悟

おすすめコメント

世界同時不況のさなか、日本には民主党新政権が誕生した。冷戦が終結して二〇年が過ぎ、長く続いた戦後体制は名実ともに変わろうとしている。日本と世界は今どこへ向かっているのか? 長く世界潮流を観測してきた著者が、「時空を超える視座」「相関という知」を踏まえて、「分散型ネットワーク時代」の新たな展望と日本の針路、いま最も必要とされる「全体知」のあり方を提示する。米中二極体制をどう考えるか? 極東ロシア、シンガポールの地政学的な意味とは? グリーン・ニューディールはIT革命を超えるか? 自民党はなぜ大敗したのか? 「友愛」なる概念は日本の未来を拓くのか?第一章「時空を超える視界――自らの固定観念から脱却するということ」、第二章「相関という知――ネットワークのなかで考える」、第三章「世界潮流を映す日本の戦後――そして、今われわれが立つところ」、第四章「世界を知る力――知を志す覚悟」

著者紹介

寺島 実郎 (テラシマ ジツロウ)  
1947年北海道生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了後、三井物産に入社。調査部・業務部を経て、ブルッキングス研究所(在ワシントンDC)に出向。米国三井物産ワシントン事務所長、三井物産戦略研究所所長、日本総合研究所理事長、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授、三井物産常務執行役員等を歴任し、現在は日本総合研究所会長、多摩大学学長、三井物産戦略研究所会長。著書は『新経済主義宣言』(第15回石橋湛山賞受賞、新潮社)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)