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そして日本経済が世界の希望になる

PHP新書 887

出版社名 PHP研究所
出版年月 2013年10月
ISBNコード 978-4-569-81478-0
4-569-81478-6
税込価格 880円
頁数・縦 196P 18cm

商品内容

要旨

バブル崩壊以降、なすすべなく「失われた20年」をすごしてきた日本。1998年に論文「It’s Baaack!」で無為無策を痛烈に批判した著者が、「異次元の金融緩和」で劇的に変化しはじめた日本経済にいま、熱い「期待」を寄せている。なぜ長きにわたってわが国はデフレから脱却できなかったのか。どうして人びとはインフレを過剰に恐れるのか。かつてと様変わりした中央銀行の役割とは。そして日本・世界経済はこの先、いったいどのような未来を描くのか―。アベノミクスの理論的支柱であるノーベル賞経済学者が「ロールモデルとしての日本」の可能性を語り尽くす。

目次

第1章 「失われた20年」は人為的な問題だ(日本の経済不振は自らが蒔いた種
「流動性の罠」が発動する条件 ほか)
第2章 デフレ期待をただちに払拭せよ(なぜデフレよりインフレが望ましいのか
ピグー効果を相殺する経済条件 ほか)
第3章 中央銀行に「独立性」はいらない(英財務省の一機関だったイングランド銀行
なぜFRBの独立性は問題にならないのか ほか)
第4章 インフレ率2パーセント達成後の日本(株式市場はそもそも不安定なもの
インフレで財政問題は大きく好転する ほか)
第5章 10年後の世界経済はこう変わる(金融危機で表出した「恐慌型経済」
アメリカはまだ地盤を取り戻せていない ほか)

著者紹介

クルーグマン,ポール (クルーグマン,ポール)   Krugman,Paul
1953年ニューヨーク州生まれ。74年イェール大学卒業。77年マサチューセッツ工科大学で博士号を取得。イェール大学助教授、マサチューセッツ工科大学教授、スタンフォード大学教授を経て、2000年よりプリンストン大学教授。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授も兼任。大統領経済諮問委員会の上級エコノミスト、世界銀行、EC委員会の経済コンサルタントを歴任。1991年にジョン・ベイツ・クラーク賞、2008年にノーベル経済学賞を受賞。『ニューヨーク・タイムズ』紙のコラムはマーケットを動かすほどの影響力をもつといわれる
山形 浩生 (ヤマガタ ヒロオ)  
1964年東京都生まれ。東京大学大学院工学系研究科都市工学科およびマサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。大手調査会社に勤務するかたわら、科学、文化、経済からコンピュータまで広範な分野での翻訳、執筆活動を行なう
大野 和基 (オオノ カズモト)  
1955年兵庫県生まれ。東京外国語大学英米学科卒業。1979年〜97年在米。コーネル大学で化学、ニューヨーク医科大学で基礎医学を学ぶ。その後、現地でジャーナリストとしての活動を開始、国際情勢の裏側、医療問題から経済まで幅広い分野の取材・執筆を行なう。97年に帰国後も取材のため、頻繁に渡航。アメリカの最新事情に精通している。近年はテレビでも活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)