• 本

ウイグル人に何が起きているのか 民族迫害の起源と現在

PHP新書 1189

出版社名 PHP研究所
出版年月 2019年6月
ISBNコード 978-4-569-84310-0
4-569-84310-7
税込価格 968円
頁数・縦 285P 18cm

商品内容

要旨

中国共産党に忠実で、清く正しい人々。ゴミ一つ落ちておらず、スリもいない完璧な町。だが、この地のウイグル人たちをよく観察してみると、何かがおかしい。若い男性は相対的に少なく、老人たちに笑顔が見られない。観光客に接する女性たちの表情は妙に硬い。いまSF小説の世界にも似た暗黒社会が、日本と海を隔てた隣国の果てにあることを誰が想像しただろうか。さらに共産党による弾圧の魔手は、いまや在日ウイグル人にまで及んでいるという。現地ルポとウイグル人へのインタビューから浮かび上がる「21世紀最悪の監獄社会」の異様な全貌。

目次

序章 カシュガル探訪―21世紀で最も残酷な監獄社会(羊の代わりに警官が増えた
ホテルの出入口でX線と金属探知ゲートのチェック ほか)
第1章 「再教育施設」の悪夢―犯罪者にされる人々(テロリストと間違われる
100万人以上のウイグル人が強制収容されている! ほか)
第2章 民族迫害の起源(ウイグルの起源
パミール以東の中央アジアの政治的独立は喪失された ほか)
第3章 世界の大変局時代における鍵―米中そして日本(「テロとの戦い」の標的にされたウイグル組織
文化大革命に対する抵抗 ほか)

おすすめコメント

収容者数100万人といわれ、米国務省がいま世界的な人権問題として警鐘を鳴らすウイグル人の強制収容。中国はなぜ彼らを恐れるのか?

著者紹介

福島 香織 (フクシマ カオリ)  
奈良県生まれ。大阪大学文学部卒業後、産経新聞社大阪本社に入社。1998年に上海・復旦大学に1年間、語学留学。2001年に香港支局長、02年春より08年秋まで中国総局特派員として北京に駐在。09年11月末に退社後、フリー記者として取材、執筆を開始する。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)