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破滅の王

双葉文庫 う−17−01

出版社名 双葉社
出版年月 2019年11月
ISBNコード 978-4-575-52281-5
4-575-52281-3
税込価格 880円
頁数・縦 520P 15cm

商品内容

要旨

一九四三年、上海。「魔都」と呼ばれるほど繁栄を誇ったこの地も日本軍に占領され、かつての輝きを失っていた。上海自然科学研究所で細菌学科の研究員として働く宮本は、日本総領事館からある重要機密文書の精査を依頼される。驚くべきことにその内容は、「キング」と暗号名で呼ばれる治療法皆無の細菌兵器の論文であり、しかも前後が失われた不完全なものだった。宮本は、陸軍武官補佐官の灰塚少佐の下で治療薬の製造を任されるものの、即ちそれは、自らの手で究極の細菌兵器を完成させるということを意味していた―。

おすすめコメント

1943年、魔都・上海。ひとりの科学者の絶望が産みだした治療法皆無の細菌兵器。その論文は分割され、英・仏・独・米・日の大使館に届けられた。手を取り合わなければ、人類に待っているのは、破滅。世界大戦のさなかに突きつけられた究極の選択に、答えはでるのか? 第159回直木賞候補作

著者紹介

上田 早夕里 (ウエダ サユリ)  
兵庫県出身。2003年『火星ダーク・バラード』で第4回小松左京賞を受賞し、デビュー。2011年『華竜の宮』で第32回日本SF大賞を受賞する。近年は歴史を題材とした作品も執筆しており、2018年には『破滅の王』で第159回直木賞の候補となった。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)