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義経暗殺

双葉文庫 ひ−19−01

出版社名 双葉社
出版年月 2018年2月
ISBNコード 978-4-575-66873-5
4-575-66873-7
税込価格 815円
頁数・縦 454P 15cm

商品内容

要旨

百年の平和と栄華を誇る奥州平泉にとって、落ちのびてきた源義経はまるで疫病神であった。新たに覇権を握った源頼朝が、追討令が出ている義経を口実に、奥州藤原氏を潰しにかかるは必定―。対応を巡って意見が対立する中、突如として義経は死んだ。あたかも妻子を伴っての自害に見えるが…。平泉の天才文官・清原実俊が、従者の葛丸らとともに真相解明に乗り出す。運命に翻弄される者たちの熱誠が胸を打ち、恐るべき真実が結末に待ち受ける、歴史ミステリーの傑作がここに誕生!

おすすめコメント

1189年、兄頼朝に追い詰められ、平泉に逃げ込んだ義経。頼朝の圧力を受けて、奥州藤原氏・泰衡が衣川で義経を討ち取ったというのが歴史の定説である――しかし、この物語は通説を覆し、義経が妻子とともに自害したところから始まる。ただ、自害とするには現場の状況、義経の心理面などを洞察すれば不自然なことも多い……この謎に「吾妻鏡」に驚異の博覧強記としてその名が上がる、“頭脳の人”清原実俊が挑む。中級の文官である実俊だが、たとえ泰衡相手でも、強気の姿勢を崩さない豪放な性格である。それを苦心して諫めているのが従者の葛丸(男装しているが、実は女性)。泰衡、頼朝の刺客、弁慶、藤原一族。実俊がさまざまな“容疑者”を調べ、推理していく、傑作歴史ミステリー小説。

著者紹介

平谷 美樹 (ヒラヤ ヨシキ)  
1960年、岩手県生まれ。大阪芸術大学卒業後、中学校の美術教師を務める傍ら、創作活動に入る。2000年『エリ・エリ』で、第1回小松左京賞を受賞。14年『風の王国』シリーズで、第3回歴史時代作家クラブ賞・シリーズ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)