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寺田寅彦随筆集

平凡社ライブラリー 928

出版社名 平凡社
出版年月 2022年3月
ISBNコード 978-4-582-76928-9
4-582-76928-4
税込価格 1,650円
頁数・縦 221P 16cm

商品内容

要旨

「科学は矢張り不思議を殺すものでなくて、不思議を生み出すものである」―地球物理、地震、気象などを研究した第一線の科学者にして夏目漱石門下の文学者としても活躍した寺田寅彦。自画像、笑い、化物、ヴァイオリン、珈琲、錯覚、災害、俳諧…。望遠鏡と拡大鏡の眼を合わせ持つ文章家が森羅万象を論じた自在な名文を、串田孫一が精選。

目次

自画像

化物の進化
「手首」の問題
珈琲哲学序説
蒸発皿
錯覚数題
災難雑考
連句雑俎

出版社・メーカーコメント

物理学者として第一線で活躍しながら、漱石直伝の文筆家として広い視野と自由な思考に根ざした名文を多数残した寺田寅彦。望遠鏡と拡大鏡の眼を合わせ持つ文章家の随筆を精選。

著者紹介

寺田 寅彦 (テラダ トラヒコ)  
物理学者、随筆家。1878年東京生まれ、高知育ち。筆名吉村冬彦。第五高等学校(現熊本大学)で田丸卓郎と夏目漱石に学ぶ。東京帝国大学物理学科卒業後、「尺八の音響学的研究」で理学博士号を取得。1909年に東大助教授となり、ドイツ留学後、欧米を歴訪。1916年、東大教授。理化学研究所・航空研究所・東大地震研究所客所員なども兼任した。地球物理・気象・地震・海洋物理・応用物理学など多方面を研究。X線回折のラウエ斑点の研究方法の改良により、1917年帝国学士院恩賜賞を受賞。『冬彦集』『藪柑子集』『柿の種』など、科学と文学を巧みに調和させた随筆を多く書いたほか、俳諧でも活躍した。1935年歿
串田 孫一 (クシダ マゴイチ)  
哲学者、詩人、随筆家。1915年東京生まれ。東京帝国大学文学部哲学科卒。上智大学、東京外国語大学などで教壇に立ち、パスカル、モンテーニュなどについての多くの著作がある。戦後、現代詩の雑誌「歴程」同人となる。中学在学中から登山を始め、1958年から月刊誌「アルブ」の編集責任者もつとめた。温和な文体による、人生、自然、音楽などについてのエッセイは多くの読者を得た。1980年紫綬褒章を受章。『山のパンセ』『博物誌』など著書多数。2005年歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)