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プロレタリア文学セレクション

平凡社ライブラリー 985

出版社名 平凡社
出版年月 2025年3月
ISBNコード 978-4-582-76985-2
4-582-76985-3
税込価格 1,980円
頁数・縦 406P 16cm

商品内容

要旨

美しいものの根底には物がある。「武士は食わねど高楊枝」から「衣食足りて礼節を知る」へ。名前をおきざりにするほど、せわしなく動く文学があった。読めない・書けない・分からない、を前提にした文学があった。うるさい隣人で集中できなくても、それでも文学があった。プロレタリア文学はみんなの「できる」を応援する。

目次

第一部 文字という重労働([エッセイ]雲母片(宮本百合子)
[小説]誰かに宛てた記録(小林多喜二)
[小説]灰色(前田河広一郎) ほか)
第二部 紙は製本されずに世界に散らばる([少女小説]欲しくない指輪(徳永直)
[小説]悪魔(ドストエフスキー 幸徳秋水 訳)
[小説]人間売りたし(鈴木清次郎) ほか)
第三部 女性にとって革命とはなにか?([小説]殴る(平林たい子)
[読者投稿欄]珍らしがられる仕事(大野優子)
[読者投稿欄]小学教員は講談社の社員也(佐藤季子) ほか)

著者紹介

荒木 優太 (アラキ ユウタ)  
1987年東京生まれ。在野研究者。明治大学大学院文学研究科日本文学専攻博士前期課程修了。2015年、第59回群像新人評論賞優秀作を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)