• 本

UFOとポストモダン

平凡社新書 309

出版社名 平凡社
出版年月 2006年2月
ISBNコード 978-4-582-85309-4
4-582-85309-9
税込価格 792円
頁数・縦 203P 18cm

商品内容

要旨

UFO(空飛ぶ円盤)と宇宙人についてのおびただしい言説。そこから、アメリカ社会=現代社会の論理が浮かび上がる。たとえば、初期の宇宙人は優れた科学を持つ金髪の白人だったが、灰色の肌をした吊り上がった目の邪悪なものへと姿を変え、ポストモダンの時代には節足動物や昆虫になってしまった。これはいったい何を意味しているのだろうか?UFO神話、政府陰謀説を丁寧に読み解き、エイリアンと人類の未来を予測する。

目次

第1章 UFO神話の誕生と変遷(誤伝としての「円盤」の誕生
理想の時代、虚構の時代、動物の時代、そしてUFO神話のなぞ)
第2章 空飛ぶ円盤神話(1947‐73)―近代のプロジェクトの継続(近代のプロジェクト、継続か放棄か?
超越的な他者としての近代科学)
第3章 エイリアン神話(1973‐95)―近代のプロジェクトの放棄(大文字の他者から他者の他者へ
後期UFO神話の始まり ほか)
第4章 ポストUFO神話(1995‐)―ポストモダンのかなたへ(目に見える陰謀と内破するUFO神話
「彼ら」から「それら」へ)

著者紹介

木原 善彦 (キハラ ヨシヒコ)  
1967年鳥取県生まれ。京都大学文学部卒業。同大学大学院博士後期課程修了。文学博士。大阪大学大学院言語文化研究科助教授(英米語圏言語文化論)。専門は現代アメリカ文学・文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)